
海外滞在中の日本人が必ず一度は恋しくなるものと言えば、「日本食」である。私事で大変恐縮だが、先日私(記者)がスケベニンゲンを取材するためにオランダを訪れた時も、日本食、とりわけ米が無性に食べたくなった。
こんな時に日本食レストランは便利だが、わざわざ海外に来て、取材でもないのに日本食を食べるのは何か物足りない。どうしようかな? ……と悩んだ末に、結局私は中華街、チャイナタウンに行ってみることにした。中華街なら、きっと米があるはず。日本の中華料理店とは全然違う料理が出てくるかもしれないが、それはそれで楽しそう! と思いながら。
・世界的に有名な売春街の目と鼻の先
私が行ったのはオランダの首都・アムステルダムの中華街。その中華街が、これまた場所的にアレなエリアにある。「飾り窓地区」と呼ばれる、世界的に有名な売春街の目と鼻の先。歩いて数十秒でガチガチの売春ゾーンという場所だ。
当然ながら、中華街には中華料理店が軒を連ねているのだが、そのうちの一軒の店「GOOD FORTUNE」のメニューに私は目を奪われた。『Gyoza dumpling 日式鍋貼』……どうやら、日本式の餃子らしい。
こんなところで、日本のあの餃子が食べられるのか? 中身は豚肉ではなく鶏肉のようだが、まあいい。おまけに、チャーハンもある! 餃子とチャーハン! ここに決まり!!
・『日式鍋貼』と『炒飯 / 叉焼』を注文
店に入ると、懐かしいようでもあり、異国的なようでもある香辛料の香りが鼻に飛び込んできた。入ったのは、夜の10時過ぎだったが、店は満員。なかなか繁盛しているお店のようだ。
注文したのは、もちろん『日式鍋貼』とチャーハン。チャーハンは種類が複数あったので、一番オーソドックスな『炒飯 / 叉焼』、つまりチャーシュー入りのチャーハンをチョイス。待つこと、10分弱。待望の餃子とチャーハンが運ばれてきた。
・ほんのりと焼き色がついた日本式餃子
まずは餃子から。日本式の餃子と書いてあるからてっきり『餃子の王将』の餃子のようなものを想像していたのだが、実物はイメージと違った。若干ペチャッとしており、薄い。しかし、「中国式の水餃子ではないぞ!」と誇示するかのように、ほんのりと焼き色が付いている。
ほんのり過ぎる気がしないでもないが、確かに焼き色がついている。箸でつまんで口に入れてみると……ふんわりした食感。早い話が、水餃子さらにあっさりさせたような味である。焼き餃子特有の “皮パリパリ感” はないが、これはこれで悪くない。
・最高のチャーハン!
続いてチャーハンだが、こいつが想像を越えた味だったのだ! ライスはジャポニカ米ではなく、細長いインディカ米が使われているようで、これ以上ないほどにパラパラ。コクがあり、具材ナシでもイケるチャーハンだ。
その上、ライスにのっているチャーシューがやや甘で、量もたっぷり。よくありがちな、「肉入りと書いてあるが、実際はサイコロみたいな肉がちょろっと入っている料理」とは対極にあるチャーハンである。
それにしても、「米を食べられたら何でもいい」と思っていただけなのに、まさかこんなに絶品なチャーハンと巡り会えるとは! 店名の「GOOD FORTUNE」通りラッキーな展開!
・米が恋しくなったら中華街に行ってみるもアリ
というわけで、今回の訪れた中華街のお店は、いい意味でも、悪い意味でも想定していない見た目と味であった。チャーハンが絶品だったので、個人的には大当たりである。
もし、私と同じように海外滞在中に米が恋しくなったら、その地域にある中華街にチャレンジしてみてはいかがだろうか。もちろん、どこの中華街のレストランでも、上のようなチャーハンが食べられるワケではないが、とにかく米が食べられるのはありがたい。そして何より、思わぬ発見をするかもしれないぞ!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 GOOD FORTUNE
住所 Zeedijk 87 1012 AT Amsterdam Netherlands
時間 月・火・木・日 14:00~23:00 / 水 17:00~23:00 / 金・土14:00~23:30
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼店があるチャイナタウンの通り。この通りのすぐ裏が “飾り窓地区” である
▼その通りにあるお店「Good Fortune 」
▼日本式餃子『Gyoza dumpling 日式鍋貼』は4個入りで4.5ユーロ(約580円)だ
▼ほんのりと焼き色が付いている
▼こちらが絶品だった『炒飯 / 叉焼』。なお、価格は13.5ユーロ(約1700円)である
▼上から見るとチャーシューの量が分かりやすい
▼ジャポニカ米と比べるとやや細長いインディカ米が使われていた。やや黄色みを帯びたこのライスがウマい!
▼もちろんチャーシューも文句なし
和才雄一郎











【チェーンのチャーハン行脚】第10回:紅虎餃子房で一番安い「玉子レタスチャーハン」(968円)で泣いた
【チェーンのチャーハン行脚】第15回:中国ラーメン揚州商人の「揚州炒飯」は完全に「中国チャーハン」だった
【チェーンのチャーハン行脚】第14回:埼玉に「珍来」あり! あまりのハイレベルさに悟りが開きそうになった…
【チェーンのチャーハン行脚】第12回:私は見た。幸楽苑のチャーハンが過去最安370円(税込)で出せる理由を
【チェーンのチャーハン行脚】第16回:人生初の「来来亭」にして本誌独占スクープ(隠された秘密)をGET!
編集長が選ぶ! ホントに美味しい「コロッケパン」ランキング ベスト10! / 第25回おすすめ〇〇選手権
ぼっちでも行けるのか? クリスマスマーケットで女ひとり飲みしてみた結果……
【悪夢かよ】横浜・伊勢佐木町の激安ホテルがアウトレイジ過ぎて震えた / まさかあの会長のホテルだったとは…夕食・朝食付き&25時間滞在OKで1泊7300円
【抽選結果速報】カルディの「食品福袋2026」に編集部11人で応募した結果 / 呪いは解けるのか…?
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1839話目「忘年会⑤」
【泊まれるスーパー銭湯ランキング】記者がガチで朝まで過ごしたオススメ施設7選 / 宿泊費を抑えて大浴場・サウナ入り放題で最高だったぞー!
【値上げ検証2025】スーパーとコンビニで「全く同じもの」を買ったら価格差はいくらになるのか → 絶望が待ち受けていた
【地獄の空気】あんなオペレーションが悪い「有名飲食チェーン店」は初めてだった
かつやがコッソリ始めたグランドメニュー「トンテキ丼」が意外とテクニカル
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1834話目「勇者アルティ㉚(完)」
【本日発売】「ローソンの福袋」(2160円)があまりにパンパンに詰まってて、持って帰るのちょっと恥ずい
中国「渡航自粛要請」から2週間が経った京都市内「祇園」「清水寺」「錦市場」の様子を見に行ってみた
中国「渡航自粛勧告」から1週間経った、東京・浅草を見に行ってみた
中国の「渡航自粛勧告」から2週間、現在の「奈良公園」で目の当たりにした意外な光景
【納得】ガストの「ジョブチューンで唯一不合格だった」メニューを食べてみた → 不合格にする気持ちがわかった
【検証】10年間ほぼ毎日飲んでる「コーヒー」を1週間断ってみたらこうだった
【は?】楽天で見つけた「在庫処分セール半額おせち」を買ってみた結果 → 届いた数日後にブチギレかけた
【雑草対策】カインズで598円「撒くだけで防草できる人工砂」の効果がヤバ過ぎた / お財布にも環境にも優しい超画期的アイテム
【検証】「スタバはどのサイズを頼んでも量は一緒」という動画が出回る → 実際に試してみた
【事故】楽天で買った『訳ありB級フルーツ福袋』を開封した翌日、妻から信じられないLINEが来た「メロンが…」
【チェーンのチャーハン行脚】第20回:ららぽフードコート内「久留米ラーメン 清陽軒」にて『焼きめし』を食す
【チェーンのチャーハン行脚】第11回:地球最後の中華東秀にて、何を思う。「チャーハン(スープ付)」539円
【チェーンのチャーハン行脚】第7回:満を持して「餃子の王将」登場 / 初体験の「炒飯」(627円)を食した感想
【チェーンのチャーハン行脚】第19回:元祖泡系「博多一幸舎」のチャーハンは、意外な具の存在感が際立っていた
【チェーンのチャーハン行脚】第17回:天下一品のチャーハンが劇的な進化を遂げた! 以前のと比べてみると…
【チェーンのチャーハン行脚】第9回:中華ファミレス「バーミヤン」のチャーハン(598円)で見えた国は…
【チェーンのチャーハン行脚】第4回:大阪王将の「五目炒飯」(640円)を食べて思い出す “その人との奇縁”
【チェーンのチャーハン行脚】第18回:ミスタードーナツのチャーハンを食べてみた結果 → ドーナツを買った
【チェーンのチャーハン行脚】第8回:ついに「ロボ調理人」見参! 中華食堂一番館の炒飯は圧倒的安さ450円!!
【チェーンのチャーハン行脚】第22回:これを食べるためだけに仙台へ…。『中嘉屋食堂 麺飯甜(ミンパンティン)』のエビチャーハンに感じた “うそ”
【仕入れかよ】大阪王将のMEGA中華ガチャ(1回5500円)で当たる商品の量が多すぎて引いた / 冷凍庫が使用不能になる覚悟でやってみたら…