1990年代、いわゆる「ビジュアル系バンドブーム」で一世を風靡し、2000年に終幕(活動停止)。10年の時を経て2010年より活動再開し、今なお根強い人気を誇るロックバンドといえば『LUNA SEA』(ルナシー)である。
一時期に比べてメディアなどで見かける機会は少なくなったものの、2014年からのツアーでは、全国約30公演全てでチケット完売だというから恐れ入る。それほどまでにファンを惹きつけるものは一体なんなのか? そこで東京国際フォーラムライブに集まったファンたちに、直接その魅力を聞いてきたぞ!
・黒い会場
会場に到着してまず感じたのは、異常に “黒い” ということ。会場にいるファンの服装が、9割ほどは黒をベースにまとめられている。あとはベージュと赤がチラホラ見える程度で、服は黒でコーディネイトするのがライブでの基本らしい。後で聞いてみたところ、「本人たちが派手な色を好まないから」と教えてくれた。
ファンの男女比はパッと見で、2:8くらい。若いファンもそれなりにいるが、平均は30代後半から40代といったところだろう。LUNA SEAは2015年で結成26年目を迎えるので、当時10代だったファンがそのままファンでい続けているようだ。
・音がいい
さっそく話を聞いてみると、「音がハンパなくいい」という意見が多かった。中には「いろいろ聞いてるけど、日本で一番上手い」というファンも。90年代ももちろん凄かったが、純粋に音だけで比べると「今の方が断然いい」というファンが大多数であった。
それにより、ライブなどでは「かつて発表された曲がパワーアップして聞ける」らしい。「CDの音をライブが超えてくる」という意見もあり、ファンにとって「音とライブが超カッコいいバンド」であるようだ。
女性ファンはもちろん、男性ファンも「ファッションがカッコいい」「見た目がヤバい」という意見も多かった。一般的には、“ビジュアル系” とひとくくりにされてしまうことが多いが、ファンが言うには他にはない「LUNA SEAだけのカッコよさ」があるらしい。
・5人の爆発力が凄い
話を聞いたファンのほぼ全員に共通していたのは、「5人の爆発力がすごい」という意見であった。先述したように爆発的なヒットを連発し、日本でも有数のロックバンドになったものの、突如の活動停止。理由は諸説あるらしいが、ファンの一人は「要するに仲が悪くなったから」と話していた。
その後のソロ活動も、ファンはそれぞれ支持していたようだが「やっぱり5人だと全然違う」らしい。再結成を「正直ないと思っていた」ファンも少なからずいたようで、空白期間が長かったこともあり、ファンにとっては「5人のLUNA SEA」が魅力的に映っているようであった。
全国的な知名度を持ちつつ、今なお精力的に活動を続けているビジュアル系ロックバンドは多くない。彼らの行く先がそのまま、「ビジュアル系ロックバンドの未来」なのだ。今後の活躍にも期待したい。
参考リンク:LUNA SEA オフィシャルサイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼SUGIZOとJだ!
▼ド派手な男性ファンもチラホラいた!
▼このポーズはSUGIZOの定番で、スタートレックから来ているらしい。
▼こちらもスポックポーズだ!
▼黒いマスクを装着したファンも多かった!
▼男性ファン!
▼ビジュアル系ど真ん中!
▼派手でも基本は黒がベース!
▼協力してくれたみなさん、ありがとうございました!