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私たちは知っている、「友達100人」なんて出来っこないことが。それと同時に、友人、家族、パートナーなど形はどうあれ、1人でもいいので「大切な人」がいた方が、人生がグッと過ごしやすくなることも知っている。

でも「大切な人」を作りたいと思っても、どうすれば他者との距離を縮めればいいのだろう? もしかすると今回ご紹介する1本の動画に、そのヒントが隠されているかもしれない。これは、ある1人の人物と、ジーッと4分間見つめ合うだけの動画。「それだけ?」と思ってしまうが、“見つめ合う”という行為には、なかなか奥深いものがあるようだ。

・4分間相手とジッと見つめ合えば、親密さが増す

『How To Connect With Anyone』と題されたこの動画は、こんな言葉から始まる。「4分間相手とジッと見つめ合えば、親密さが増すという研究結果があります」。本当だろうか? ということで、この動画では12人6組の人々に、実際に4分間相手と見つめ合ってもらったのだ。その関係性は様々。初対面、4回目のデート、つき合い始めて1年目、5年目、結婚2年目、そして55年目となっている。

・始めは戸惑うものの……

「相手の目をジーッと4分間見つめて下さい」との “指令” が下ると、「そんなの不自然よ」「4分って長いよね」などと、始めはみんな戸惑いを見せる。けれども、一度相手の目をジッと見つめ始めると、どの人も一様に笑顔になるのだ。

それも、ニカッとした不自然な笑顔ではなく、照れくさいけれども、相手への愛しさがにじみ出ている笑顔。微かでありながらも、確かな笑顔なのである。

・「素敵な体験だったよ」

そして4分後、終了の合図が鳴る。この短くも長かった4分の間、彼らはどんなコトを考え、そして、どんな気持ちになったのだろうか? 

「こんな体験初めて」
「変な気持ちよ」
「55年間の結婚生活で、あなたとこんなにも長く見つめ合ったのは初めてよ」
「なにも話さずに、自分の妻をジッと見ているのは素敵な体験だった」
「自分が妻をどれくらい必要としているか気が付いたよ。他の誰でもなく、あなたでなくてはダメなんだと」
「初対面の人とジッと見つめ合うって、ナカナカ面白い体験だったわ」

言葉が話せる私たちが、誰かと仲良くなろうとするとき、面白い話をしたり、知識を披露したり、自慢したりと、何かと言葉に頼りがちだ。けれども「物言えば唇寒し」。言葉って完璧ではない。もしかすると、ジッと見つめ合った方が、誰かと “本当に” 親密になれるのかもしれない。照れくささを覚悟で、誰かとやってみてはいかがだろうか?

参照元:YouTube(英語)
執筆:小千谷サチ

▼照れくさくもあり、愛しくもある