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地理に全く興味がない人でも、海外旅行に行ったことがない人でも、少なからぬ日本人が、なぜか不思議とその名を知っている「スケベニンゲン」。中学生の頃、地図帳に記されているその名称を見て、記憶に残っている人も多いだろう。

ところが! 地名の正確な発音は「スケベニンゲン」ではないらしい。GoogleMapでは「スヘフェニンゲン」と表記されており、「スヘーフェニンェン」や「スヘヘニンゲン」と記している媒体もある。つまり “スケベ” ではないようなのだ。

では、実際に現地の人はどう発音しているのか? もしかしたら「スケベニンゲン」と言っても、通じるのではないのか? ……というわけで、オランダのスケベニンゲン(Scheveningen)に行って確かめてきたので、レポートしたい。

スケベニンゲンはリゾート地

成田空港から、オランダのスキポール空港まで。そこから30分強電車に乗ると、学生時代に習った「ハーグ条約」で有名な都市、デン・ハーグである。今まで何千万人もの日本人中学生の目を釘付けにした「スケベニンゲン」は、この街にあるのだ。

デン・ハーグの中央駅から、さらに路面電車で街の北西側へ向かうと、ようやくスケベニンゲンの海岸が見えてきた。昔から名前だけは知っていた場所に今自分がいる! 意味不明な達成感の波が、心に打ち寄せてきた。

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それにしても素晴らしい景色である。その眺めを堪能するかのように、人々が海岸沿いを散歩している。それもそのはずで、スケベニンゲンは、オランダ屈指のリゾート地なのである。

・正確な発音はハンパなく難しい

風景をずっと見ていたい気持ちをぐっと我慢して、私(記者)は到着早々、現地の人に「Scheveningen(スケベニンゲン)」の発音を教えてもらった。しかし……これが難しい! 難しすぎるぞ!! 耳で理解するのも大変だが、それを正確に自分の口で発音するのはさらにハードルが高い。

本場の「Scheveningen(スケベニンゲン)」を聞いただけで、「そんなん出来ひんやん、普通〜! スケベニンゲン、ハンパないって!」と泣きたいくらい打ちのめされたのである。

・「スケベニンゲン」で通じるのか試してみた

と言っても海外まで行って泣くのはイヤなので、ここは開き直り、日本の超カタカナ発音でもイケるか試してみることに。街の人々に「ここはスケベニンゲンですか?」と聞き、通じるかどうか実験したのである。その結果……なんと、スケベニンゲンでも通じることが判明。

てっきり「スケベニンゲン」は日本だけでしか通用しないと思っていたのに、ワールドクラスだったのだ。

・車内アナウンスは「スケーベニンゲン」

さらに注目なのは、スケベニンゲンの区域内を走っている路面電車(トラム)の車内アナウンスである。車内アナウンスということは、いわば現地のオフィシャルな発音の「Scheveningen」と言えるだろう。

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そのアナウンスに耳をすますと……「スケーベニンゲン」に聞こえるぞ! 何度聞いても「スケーベニンゲン」。煩悩ゼロの状態で聞いても「スケーベニンゲン」だ。

・カタカナの限界

結論として、現地の人が発音する「Scheveningen」をカタカナで表す場合、最も近いのは「スケベニンゲン」なのか? 「スケーベニンゲン」なのか? それとも「シュヘイブニンゲン」や「スヘヘニンゲン」なのか? 実際のところは、よく分からない。

しかし、ただ一つ言えるのは、「Scheveningen」のカタカナ表記に限界があるということ。正確な発音が、カタカナで表現できないほど複雑なのだ。

ということで、「Scheveningen」のカタカナ表記は、もう「スケーベニンゲン」でいいだろう。だって、トラムの乗車アナウンスはそう聞こえるし。厳密ではないかもしれないが、そんなこと言い出したらキリがない。そもそも悪いのはカタカナだ。 

したがって、ロケットニュース24での今後の表記は「スケーベニンゲン」である。以上ッ! 

参照元:GoogleMapYouTube
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼こちらがその動画

▼「Scheveningen」の正確な発音の難しさは、ハンパない