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日本のどの地方に行っても、大手外食チェーンの看板を目にする今日この頃。それは「どこに行っても知っている味を食べられる安心感」があるということだが、その一方で個人経営の店や地方独自チェーンが減ってはいないだろうか? 

慣れ親しんだ地元の店が駆逐されていくのは何とも寂しい限りだ。とある牛丼界のローカルチェーンは規模を縮小しつつも、それでも変わらない味で我々を迎えてくれる。店の名は「たつ屋」。有名チェーンより、肉がモリモリな牛丼が1杯350円だ。

・かつては都内に数店舗あった「たつ屋」

かつては銀座や神田にも店舗があった牛丼屋の「たつ屋」。いつの間にか閉店し、今では新宿三丁目店くらいしか見かけない。

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・豆腐入りのモリモリ牛丼(350円)

有名チェーンの牛丼と言えば、肉は向こう側が透けそうなほど薄く、ポロポロしていて、さらにご飯が多いもの。「でも380円ならこんなもんだよねー」と大して気にもしていなかったが、だがしかし!!

「たつ屋」の牛丼は一杯350円。さらに肉も1.5倍くらいの量はありそうで、さらに豆腐が入っている! これは大盛りにするのをためらうレベルだ。お味噌汁と漬物付きの定食仕様にしても450円だ。

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・キリっとした醤油香る関東風

味付けは、醤油の香りが鮮烈なキリとした味。砂糖でゴマかされていない。関東のそばや、うどんのつゆを思わせ、「なるほど、確かにこれは関東ローカルチェーンや」と納得させてくれる味だ。

具材だけで食べると少々しょっぱいが、これをご飯と一緒に食べると……キターッ!! ご飯の甘さと具のしょっぱさが絶妙にマッチ! 濃厚な味わいのなかに白さが残る玉ねぎがシャッキリポンと口の中をサッパリさせてくれ、飽きることなくいつまでも食べられそうだ。

・生卵をかけると幸せが訪れる

これだけ醤油がきいていると、日本人ならアレをかけたくなるだろう。そう、生卵である! 生卵をかけてよーくからませて食べると、ふおおおおおお! 「ご飯+生卵+醤油風味のツユ+牛肉」という幸せが訪れるのである。

これは、大手チェーンの「牛丼+生卵」とは一線を画している。牛丼のような、卵かけご飯のような、とにかくとてつもない贅沢をしている気分になるぞ!

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かつて、銀座や神田にあった店舗は残念ながら閉店してしまったが、この独特の牛丼がこの世から消えるのは何とも忍びない。「安い、早い、ウマイ、そして店ならではの味がある店」として、いつまでもそこにいてほしいと思う。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 たつ屋 新宿店
住所 東京都新宿区新宿3丁目35-2
時間 月~金 10:00〜22:00、土日 7:30〜21:00、祝日 10:30〜21:00

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24

▼ローカル牛丼界の砦「たつ屋」にキターッ!!
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▼いつの間にか、ロゴはシャレオツな感じに変わってた
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▼でも牛丼の味は変らへんで!
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▼牛丼1杯350円
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▼味噌汁&漬物付きの定食セットにしても450円
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▼豆腐が入っているのが「たつ屋」流!
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▼肉も適度に厚い。そして多い
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▼醤油の風味がハッキリした「たつ屋」の牛丼には生卵がよく合う
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▼ゴハン、卵、肉、ときどき玉ねぎ&豆腐! これは幸せすぎる~!!
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▼こちらは、かつ牛丼! うーん、贅沢!!
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▼メニューもいろいろあるよ!
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