おそらく日本に住んでいれば、恋心の次に盗まれた数が多いのは「自転車」であろう。筆者もこれまで何台盗難にあったかわからない。停めておいたハズの場所に自転車がなかったときの、“グサッ” と体の真ん中をえぐられたような感覚は、経験した者にしかわかるまい。
鍵をかけても盗まれることがあるのに、鍵をかけなければその確率は飛躍的に上がる。例えるならば、むき出しの現金を道端に置いておくような危険度である。そこで今回は、「自転車にどうしても鍵がかけられない緊急事態」に使える超ライフハックをご紹介したい。
・どうしても鍵がかけられない場合
あなたが自転車に乗って買い物に出かけたとしよう。目的地に到着し鍵をかけようとするが、「鍵がまるで自分の意志でそうしているかのようにビクともしない」なんて経験をしたことが誰にでもあるハズだ。「ねーよ!」という人はよく思い出してほしい。よくよく……。
それはさておき、例えば「チェーン型の鍵」を忘れて鍵をかけられないなんてシチュエーションは誰にでも起こりうる。そんな場合にも使えるので覚えておいて損はないぞ。
・サドルを抜いてしまおう
「鍵がかけられない! でも自転車は停めなくちゃいけない!!」という緊急事態には、いっそ自転車のサドルを抜いてしまおう。仮に自転車泥棒があなたの自転車に目をつけて乗って行こうとしても、座れないと気付いた瞬間、自転車を乗り捨てて行くことだろう。
自転車泥棒に限らず、窃盗犯は基本的に目立ちたくないものである。その点、立ちこぎは嫌でも目立ってしまうので窃盗犯としては手が出しにくい。サドルのない自転車に強引にまたがる可能性もゼロではないが、尻に鉄パイプを突っ込んでいるようなものなので、確率としては極めて低いといえる。
・持ち歩いても不自然じゃない
「抜いたサドルが邪魔になるのでは?」という心配もあるが、サドルだけを持ち歩いた場合、多くの人はそれがサドルだとは気付かない。サドルは自転車についていてこそのサドルなのだ。試しにカフェでテーブルの上にサドルを置いてコーヒーを飲んでみたが、お洒落なオブジェを持ち歩く芸術家のようであった。その点も心配は無用だ。
鍵を忘れないか、鍵が正常に機能すれば必要のないライフハックではあるが、多くの場合 “そのとき” は突然やって来る。この知識があれば緊急時でも慌てることはないハズだ。ただし、万が一盗難にあってしまった場合は責任は取れない。まずは鍵をかけることに全力を尽くそう!
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼「ヤバイ! 自転車の鍵がかけられない!!」という場合は……
▼いっそサドルを抜いてしまおう!
▼そんまま買い物しても不自然さはない。
▼パッと見、サドルだとは誰も気付かないだろう。
▼お洒落なオブジェを持ち歩く芸術家のようである。
▼緊急事態のライフハック、覚えておくべし! ただし万が一盗まれても責任は取れないぞ!!