今年1年も、何かと話題になったアップル社。年明けに販売される福袋「ラッキーバッグ」にはじまり、6月には東京・表参道に8年ぶりとなる新店舗をオープン。9月にiPhone6・6 Plusを発売し、2015年には「Apple Watch」の発売を控えている。
そんななか、私(佐藤)は来年2015年のアップルストアの初売りに参加し、今回もラッキーバッグをゲットしようと考えているのだが、編集長のGO羽鳥からある提案がもたらされた。それは「秋田県のアップルストアに行ってみては?」というものだ。
秋田県にアップルストアは存在しないのだが、9月の iPhone6発売日に「アップルストア」と書かれたりんご直売所がネット上で話題になった。よし! そこに行ってみるかと思い、秋田県へと向かったところ……驚くべき事実が明らかになったのであるーッ!!
・手がかりがほとんどない
秋田県のアップルストアと名付けられた場所に関する情報は、とても少なかった。ネット上で話題になった画像が1枚あるのみで、そこがどこなのかまったくわからない。強いて挙げられるのは、画像に小さく写ったポールが1本。そこには「上野村」と書いてある……っぽい。私はそれだけを手がかりに、秋田県へと向かった。
・どうやら横手市
2014年12月25日、つまりクリスマスの日に私は東京駅から一路秋田へ。それと思しき場所は、どうやら秋田県横手市のようだ。東京発秋田行きの新幹線に乗り、大曲駅で途中下車して、奥羽線で横手市を目指す。天候を懸念していたのだが、幸いこの日は電車が運休するほど荒れてはいなかった。
・目覚めると銀世界!
早起きしたせいか、新幹線に乗るとウトウトと居眠りをしてしまった。目が覚めたのは発車から約2時間後。仙台を過ぎたあたりで目を覚ますと……ナンじゃこりゃーッ!!
車窓から見えるのは銀世界。一面真っ白、爆弾低気圧が到来して以降、東北では猛烈に雪が降り続いていたのである。予想はしていたが、ここまでとは!! 無事に秋田のアップルストアにたどり着けるだろうか……。
・1時間に1本
目的地に向かうにつれて、雪はますます深くなっていった。経由する大曲駅で下りると、除雪した道路の雪が腰のあたりまであるじゃないか。困ったことに、乗り継ぐ奥羽線の次発が1時間後。何もすることがない……。町を散策するにも、足元が悪くてそう遠くまで行けそうにない。仕方がないので、食事をして待つことに。
・横手市はさらに雪深く
ようやく電車が出発する時間を迎えて、2両編成の電車に乗り、横手市を目指す。この時点で雪の量はハンパなかったのに、横手市はさらに雪深くて衝撃を受けた! 大曲の倍くらいはあるだろうか。家屋に積もった雪の量が全然違う。雪下ろしをしないと危険だと思われる建物も少なくない。こっ、こんなに違うのか!? 本当にアップルストアを発見できるのか?
・痛恨の失敗
とりあえず横手駅を降りたのだが、自分がとんでもない失敗をしていることに気付いた。目指していたのは、横手市十文字町だった。そこまで電車を乗っていれば良かったのに、二駅も前で降りてしまったのである。次の電車は1時間後。これ以上待っていられない。仕方がなくタクシーで、十文字町の町役場、十文字地域局に向かうことに。これが思った以上に遠かった……。
・片道5000円でもほかに選択肢がない
都内で電車で2駅といえば、歩ける距離なのだが、地方だとそうは行かない。車で片道30分近くかかるのである。だが、ほかに選ぶ道はないので、運転手さんにお任せして地域局へと向かった。片道ですでに5000円近くかかってしまっているのだが……。
・運転手さんは知っていた!?
役場に到着する直前に、ふと気がついた。役場でアップルストアに関する情報を収集するだけでなく、この運転手さんに聞けば良いではないか。ということで、運転手さんにアップルストア画像を見せてみると……「これはあそこでないかな~」との返事が! わざわざ30分もタクシーに乗らずに、乗車する前に聞けばよかった……。
とはいえ、役所に到着したので、念のため情報収集してみることにした。すると、なんと……2箇所の候補が浮上したのである! はたして本当にアップルストアは存在するのか!? 衝撃の結末は次ページ(その2)へ続く!!
参考リンク:Twitter @GO_Hatsushiba6
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24