2014年12月9日、突如、アップルのオンラインショップで、SIMフリー版の「iPhone 6」と「iPhone6 Plus」が販売停止になった。サイトを確認すると、いずれの機種のどの容量も「現在ご利用いただけません」と表示されている。
この件について、販売再開の目処や公式コメントは特に発表されていないが、お隣・中国では……ある憶測が飛び交っていた。現地報道によると、「日本における iPhone6 と 6Plus の販売停止は、中国人転売ヤーの影響ではないか」というのである。
・海外で出荷スピードアップのなか、日本では販売停止
現在、海外では iPhone6 及び iPhone 6Plus の出荷スピードがアップしているそうだ。例えば米国の場合、11月末の64GBモデルの出荷は2~3週間待ちであったのが、12月に入ってから3~5営業日に大幅短縮。目前に控えたクリスマス需要を見込んでのことだと見られる。
そんなさなかの12月9日、日本では何の前触れもなくSIMフリー版全てのモデルが販売停止になっていた。一体なぜ!? なお、販売停止の理由については、12月10日13:00現在、特に何の発表もされていない。
・中国メディア「中国転売ヤーが買い尽くした結果か」
この件について、一部の中国や香港、及び台湾メディアは、「中国からの転売ヤーたちが買い尽くした結果ではないか」と報じている。すでに中国大陸でも iPhone6 と 6Plus は販売されているが、それでも日本の iPhone が魅力的なのには、以下の理由があるそうだ。
・日本のiPhoneは世界一安い?
それは「中国大陸で買うより、断然安いから!」。もともと、中国大陸の iPhone の定価が高いというのもあるが、レートの影響で、日本の iPhone が世界で一番安くなっているというのだ。具体的に、中国アップルストアの販売価格と比較した場合、日本の方が2~3万円安く購入できることがわかった。
さらに、中国大陸の主要キャリアでも問題なく使えるという。転売目的ではなく、自分や友人のために買い求めるという旅行者もいたかもしれない。
・円安の影響という説も
かなり断定的に「中国人転売ヤーの大量購入による在庫切れ」と、報じている中華圏メディアもあるが、何の公式発表もない状態なので、あくまで推測の域を出ない話だ。また、転売ヤー説のほかに、「止まらない円安の影響による再値上げ準備」という説も出ているが、はたして……。
とにかく販売再開が待たれるところである。念を押すようだが、今回、販売停止になっているのは、あくまでアップルストアにおけるSIMフリー版 iPhone6 、及び 6Plus だ。ソフトバンク、au、docomoが販売しているキャリア版は、各社の公式サイト等で引き続き予約・購入が可能である。
参照元:アップルストア、appappapps.com、Apple Daily、網易新聞、香港経済日報、鳳凰網(中国語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24
▼オンラインショップでは、「現在ご利用いただけません」と表示され、購入することができない