【一発合格】軽自動車の「ユーザー車検」を受けてきた! 総費用は自賠責保険料込みで3万5600円のみ!!(その2)
地面に「検査コース」と書かれた道を進んでいくと、すぐに検査場の入り口にたどり着く。検査場には屋根がついており、クルマ一台ずつ縦に並んで、順番に合計4箇所のチェックポイントを通過することになる。
・まずは電気関係
まず検査場の入り口あたりで、ウインカーやホーンなどの電気関係が検査される。「はい、ウインカー右〜!」と言われたら右にカチカチ。「次は左〜!」と言われたら左にカチカチで、係員の合図に合わせてホーンもプップーと鳴らしていく。
この時、バックするときの「白ランプ」もしっかりチェック。また、ボンネットを開けて、懐中電灯でいろいろなところを確認していたのだが、購入してから一度もボンネットを開けたことがなかったので、わりと内部は汚かった。しかし検査は一発クリア!
・排気ガス検査
次の検査は排気ガス。検査マシンと繋がった「長細い棒」をマフラーに突っ込み、排気ガスが正常なのかどうかを測定。私の前の受験者は、ここでエンジンを「ブオーン!」と空ぶかしすることを求められていたが、私の場合は特に何もせずに一発クリア。980円ミニカ、すこぶる優秀なやつである。ちなみに長細い棒は、受験者自らが突っ込む。
・サイドスリップ検査
お次は、横滑り量を測定する「サイドスリップ検査」。係員の指示に従って、白線ギリギリをゆっくりゆっくりと進んでいく……だけで検査は終了、あっけなくクリアとなった。なんでもこの時に、クルマの重量やホイールベースなども測定しているのだとか。なお、すべての検査は「検査マシン」が測定する。泣き落としは通用しない。
・スピード・ライト・ブレーキ検査
残す検査はあと2つ! 一番楽しそうな検査が、次なる「スピード・ライト・ブレーキ検査」である。ローラーの付いた台にクルマを進めて、まずは40キロまでアクセルをブオーン! 時速40キロになった瞬間、ライトをペカッとパッシングしたら、検査マシンが合否を表示してくれる。結果は一発クリア! ミニカすごい!!
そのほか、何もしていない状態から、“ブレーキをゆっくり踏んで” のブレーキ検査。最後にライトを点けてビーム角度の検査。大きな検査マシンがグオングオンとロボコップのように動き、「ハイビームも……OK!」と、正常か否かを即ジャッジしていく。
・下回り検査
最後の検査は「下回り検査」だ。これが一番おもしろい! クルマを進めて、停止位置でストップすると、そのままグオーン……と上方向にリフトされる。なんだかディズニーランドのアトラクションみたいで、おいらワクワクしてきたぞ!!
私がワクワクしている最中にも、検査員はクルマの底面を検査している。ここは機械ではなく「人力」だ。このとき、タイヤの溝などもチェックされている。
また、「はい、ハンドルを思い切り左に切って〜」や、「そのままハンドルを左右交互に、キュルキュルと回してください〜」などの指示もある。そのたびに、動かないクルマのハンドルをキュルキュル回す。気分はまるで「100円入れたら楽しいメロディと共に上下に揺れるクルマの遊具」に乗ってる幼少時代だ! なんか最高、チョー楽しい!!
・あと3ミリタイヤが削れていたら不合格
で、ここまでの検査が終わったら、最後の最後に合否の発表。先述のとおり、私のミニカは一発合格! ちなみに、「あと3ミリタイヤが削れていたら不合格でした」とのこと。車検の期日も、タイヤの溝も、崖っぷちのところでミニカは見事ふんばった。
そして検査に合格したら、検査表をもって再び受付に向かう。満期が2年後になった新しい車検証と、クルマのフロントガラスに貼る「検査標章(ステッカー)」を受け取ったら終了だ。心なしか、車検後の980円ミニカは、すこぶる調子が良い気がした。
ちなみに検査開始から終了までにかかった時間は、なんとわずか16分! 書類を記入する時間などを含めても、30分ほどで完了する。それでいて総費用は自賠責保険料込みで3万5600円のみ! やって良かったユーザー車検。2年後は、もっと時間に余裕をもって、車検の更新に臨みたい。
参考リンク:軽自動車検査協会
Report:GO羽鳥
イラスト: マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.
▼やったー! ギリのギリで生き延びた!!
▼ステッカーを貼って……明日からまた走るぞ!
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