以前よりも随分値上がりしたとはいえ、日本のタバコは世界的に観て比較的に安い。ヨーロッパやアメリカの一部では1000円前後で販売されており、いずれ日本もその価格に到達することになるのかもしれない。
実はタバコ価格の上昇にともない、イギリスでは闇タバコなるものが流通しているという。これは正規の販売ルートに乗っておらず、個人で売買が行われているそうだ。粗悪品であるだけでなく、一説によると人糞が混入していると言われているのである。そんなモノを吸って大丈夫なのか?
・人糞、ネズミの糞、ハエの死骸
地方自治体協議会の報告によると、闇タバコには人糞やネズミの糞、ハエの死骸などが含まれているとしている。また毒素や高水準の化学製品も含まれている可能性がある。健康に関する活動をしている人々が、喫煙を抑止する運動を行っているなかで、闇タバコがその妨げになっていると指摘しているのだ。
・得をしていない
闇タバコはパブや馬券売り場、洗車場などで販売されているという。地方自治体協議会の関係者によると、「闇タバコは喫煙を減らす議会努力を妨げている」としたうえで、「これらを購入する人は、通常のタバコよりも安い闇タバコを買って得をしたと思っているかもしれない。しかし何が含まれているかを知れば、購入することについて考えるはずだ」と説明している。
・税収にも打撃
闇タバコは喫煙する人に悪影響を与えるだけではない。合法のタバコ販売企業に損害を与え、毎年30億ポンド(約5500億円)の税収が未払いになる。この数字からもわかるように、闇タバコは広く流通し、イギリス社会に深く浸透しているようである。またマフィアの資金源になっているとも噂されている。イギリスの闇タバコ問題は相当根深いようである。
参照元:Metro.co.uk、Mirror.co.uk(英語)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24