polaris1

2014年10月15日から3日間の日程で、東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展2014」。これは防災・減災対策、セキュリティ・テロ対策などの危機管理に関する製品や技術、サービスを対象とした危機管理の総合展示会である。

その会場で一際目を引いていたのが、全地形対応の車両である。米ポラリス社の小型オフロード車両は、実際に救援救助の現場で活躍しており、米特殊部隊も使用しているのだとか。これが2015年1月に日本でも販売が開始する予定である。武骨な車体は見るからに頑丈そうで、非空気圧の「エアレスタイヤ」を着用すれば、いかなる悪路も走行できるそうだ。

・3台の車両

展示会に車両を展示していたのは、日本の総代理店である株式会社ホワイトハウスである。同社は、定員3名のモデル「Ranger XP 900 EPS」、定員5名の「Ranger Crew 900 EPS」、そして定員2名の「RZR 900 XC Edition」の3台の車両を持ち込み、来場者に車両の特性を詳しく説明していた。

・驚異の耐久性

ポラリス社の車両の最大の特徴は、機動力と耐久性に特化していることだ。災害時に大型車両では走行できない地域へも、人員や物資の輸送に威力を発揮する。担当者の話では、米軍はこれを使用する時に、ヘリが着陸困難な場所の場合に、ヘリから投下するそうだ。頑丈に設計されているからこそ、そのような無茶ができるのではないだろうか。

・パンク知らずのエアレスタイヤ

そしてもうひとつの強みが、エアレスタイヤの着用が可能であること。通常のタイヤは、言うまでもなく空気圧によって、車両を支えて走行を可能にしている。エアレスタイヤは空気圧に依存せず、その構造でタイヤとしての役割を果たす。したがって、パンクの心配がなく、過酷な地形を乗り越えて行くことができる。

タイヤのパンクが心配ないということは、スペアタイヤを用意する必要がなくなるということだ。その分、人や物資を積載することが可能になる。

・2015年発売開始

とにかくその武骨な見た目がカッコいい! これで山間を走行したら、かなり気持ち良いだろう。販売価格が気になるところ、庶民的な価格を期待したいのだが……。いくらになるのだろうか……。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼非空気圧のエアレスタイヤ。パンクの心配がない
polaris2
▼RZR 900 XC Edition
polaris1
polaris3
▼Ranger XP 900 EPS
polaris4
polaris5
polaris6
▼Ranger Crew 900 EPS
polaris7
polaris8
polaris9