以前の記事で、ロッテリアの麺を挟んだ「ナポリタンバーガー」についてお伝えした。同社はこれまで麺を挟んだバーガーを定期的に販売してきたのだが、正直そのどれもが良い出来とは言えなかったのである。
そんななか中華のチェーン店「大阪王将」が、今までにない斬新なドーナツの販売を開始した。その名もラーメンドーナツである。ラーメンでドーナツ!? まさかロッテリアのような感じになってしまったりしていないだろうな……。不安を感じながら実際に食べてみたところ、これはイケる!! めっちゃウマいッ! さすが麺で勝負しているお店だけある。麺を知り尽くしているからこそ、できる技なのではないだろうか!
・コンテストエントリー100作品の頂点
大阪王将を運営しているイートアンド株式会社は、社内でメニューコンテストを行っており、そのグランプリに輝いたラーメンドーナツを商品化したのである。ちなみにこのコンテスト、全100作品がエントリーしたそうである。数多の斬新メニューを打ち負かした、卓抜したメニューと言えるだろう。このメニューを創作したのは、品川店の堀田店長なのだとか。
・初日は夜には売り切れ
東京都内では、品川店と岩本町店のみの販売。ということで早速岩本町の店舗に足を運んだ。私(記者)は、販売開始日の2014年9月10日に店を訪れたのだが、訪問した20時にはすでに売り切れとなってしまっていた。どうしても食べたい! と思い翌日は開店時間の11時に店舗に訪問。無事にオーダーすることができたのである。
・カレーパンのようなサクサク感
実物を見てまず驚いたのが、その大きさ。かなりデカい、成人男性の握りこぶしくらいの大きさはあるだろうか。これ一個でほどほどにお腹が満たされるような勢いである。表面はサックサクで、感覚的にはドーナツというよりも、カレーパンを想像させる。
・ギュギュっと麺
そして半割りにしてみると、なかには極太の麺がギュギュっと詰まっているではないか。これは「ガッツリ系ドーナツ」と呼ぶにふさわしい存在感である。問題は味だ。麺 × パン、この組み合わせはロッテリアの例を見る限りでは難しいはず。それを大阪王将はどう料理したのだろうか?
・サクサクとピリ辛がベストマッチ
一口食べてみる。サクサクのパンの中にやや緩めに茹でられた麺、この味のコントラストが見事である。サックリ食感のなかにフワリとした麺の柔らかさがあり、各々の感触を楽しむことができる。味つけは担々麺仕立て、ピリ辛の味付けがこれまたサクサクのパンに良く合っている。強いていえば、中華風のカレーパンと言ったところだろうか。
・成功例
100作品をしのいで、この商品がグランプリに輝いたのも納得。理想を言えば、これがテイクアウトできれば良い。残念ながら店内のみのオーダーなので、食べてみたいという方は品川店・岩本町店、大阪であれば道頓堀本店、枚方市駅店を訪ねてみると良いだろう。この商品は、炭水化物 × 炭水化物の成功例である。
今回訪問した店舗の情報
店名:大阪王将 岩本町店
住所:東京都千代田区神田須田町2-11-3
営業時間:平日11:00~翌4:00、土曜日11:00~23:00、日・祝日11:00~22:00
参照元:イートアンド株式会社
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼ガッツリ系ドーナツ、ラーメンドーナツ
▼1個210円、結構デカい。男性の握りこぶしくらいの大きさ
▼中にはギュギュッと麺が詰まっている
▼サクサク食感とピリ辛の味付けが良く合っている