今や日本国内には数多くの外国人が居住しているが、東京都内の中で最もインド人が多く住んでいる区はどこかご存知だろうか? それは、江戸川区。特に西葛西周辺は、インド人が多いため “インド人街” や “インド人村” とも呼ばれているのだとか。今回は、そんなインド人街の中にあり、インド人が普段からよく通うというインド料理店に行ってきたので紹介したい。
・店内ではインドのテレビ番組
店の名前は、「スパイスマジック・カルカッタ本店」。西葛西には、もう1店舗同じ系列の店があるが、その本店となる。店内に入ると、まず目に飛び込んできたのがテレビ。インドのテレビ番組が放送されているではないか。さすがにインドの方が多く通う店だと言われるだけのことはある。
・中が見える広い厨房
もう1つ店内の特徴を挙げると、ガラス窓によって厨房の中が見えることと、そのスペースが広いことだ。客席から中が見えるキッチンは、作っている料理に自信があるからこそ出来ることだろう。また、その面積が広いことは、それだけ料理に強いこだわりがあるからだと思われる。この時点で期待できそうな予感が高まるぞ。
・フレンドリーなスタッフ
さらにさらに、スタッフの方は非常にフレンドリー。記者が撮影していると、こちらが依頼していないにもかかわらず、「ヘイ、カモン!」と厨房の中に入れてくれたり、さらに厨房で撮影しているとカメラにポーズを決めてくれたりと、何とも好意的な空気の中で撮影が進んだのだった。
あまりにスタッフの方がフレンドリーなので、カレーとナンの他に、ついタンドリーチキンまでオーダーしてしまったぞ。
・スパイシーなタンドリーチキン
こうして運ばれてきたのは、赤いタンドリーチキン。タンドリーチキンは、チキン本来のキツネ色のものと、赤く色付けされているものがあるが、この店は後者のようだ。赤い色合いが何ともインドっぽい。
その味はというと……とにかくスパイシー。恐らく何種類ものマサラ(香辛料)が使われているのだろう、口の中に入れた瞬間、マサラの波状攻撃が押し寄せてくる。また適度に噛み応えがあり、柔らかすぎず、堅すぎず。ちょうどいい食感だ。
・カレーはチキンがゴロゴロ
そして、いよいよ本丸のカレーである。今回はオーソドックスなインドカレー、「チキンバターマサラ」をオーダーしてみたのだが、まず気づいたのが、とのかく具材のチキンがゴロゴロと入っていること。ここまで具沢山なインドカレーは今まで食べたことがない。
そのカレーをスプーンですくって口の中に入れてみると……やっぱりスパイシー。口に入れた瞬間も辛いが、後味も辛い! 何口か食べると汗が吹き出した。
ただし、「辛い辛い!」と言いながら、次から次へと食べてしまう。重層的な辛さはコクを感じさせ、バターが味に深みを与えているようだ。韓国料理とも四川料理とも違う、インド料理ならではのスパイシーな辛ウマである。
・まだまだレベル1
ちなみに記者が汗ダラダラになりながらカレーをいただいていると、スタッフの方が、「それは辛さのレベル1だよ。うちはレベル5まであるよ」と言われるではないか……このカレーでも十分に辛いのに、まだまだ上があるとは!
・カラウマのレベルが違う
さすがに、インドの方が普段からよく通うだけあって、この店のタンドリーチキンとカレーは、カラウマのレベルが違うという印象を受けた。もちろん、それ以外にオーダーしたナンとラッシーも文句なしのウマさ。本場のインド料理を味わいたいという人は是非足を運んでみてはいかがだろうか。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 スパイスマジック・カルカッタ本店
住所 東京都江戸川区西葛西3-13-3
時間 11:00~14:30 / 17:00~22:00
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼こちらが「マジックスパイス・カルカッタ本店」
▼客席からは厨房の様子が見える
▼店内ではインドのテレビ番組
▼カメラを向けるとポーズを決めてくれたスタッフ
▼ラッシー(450円)は濃厚な甘みが特徴
▼赤い色合いのタンドリーチキン(680円)
▼チキンバターマサラ(990円)
▼中にはチキンがゴロゴロ入っている
▼鉄板とも言えるナン(350円)との組み合わせ
▼ナンは数種類用意されている