世の中には「路上詩人」と呼ばれる人たちがいる。一種のストリートパフォーマーと言ってもいいだろう。自作の詩を販売したり、中にはその人だけに向けたオリジナルの詩を、その場で作成してしまう詩人もいる。
夜のススキノをフラフラと歩いていると、そんな路上詩人に遭遇した……! というわけで、どんな詩ができあがるのか、1枚書いてもらったのでご紹介したい。
・「楽がき詩人」のまっきーさん
書いてくれたのは、肩書きを「楽がき詩人」という『まっきー』さんだ。夜のススキノの路上で、作品を並べながら「あなたを見てインスピレーションで言葉をかきます」と看板を出していたところを訪ねたのだった。
・キャリア7年以上で、普段は福岡で活動している
話しを聞いてみると、まっきーさんは普段は福岡の路上やイベントで活動しているが、たまに全国行脚に出かけるという。この道7年以上のキャリアで、この日はたまたま札幌に来ており、私が最初の客であるとのことだった。
・みるみるうちに作品が出来上がった!
まず聞かれるのは、名前と好きな色だ。どちらも色紙に入るという。あとはただ待つだけである。作業時間は10分ほどで、みるみるうちにまっさらな色紙は、作品へと生まれ変わってゆく。そして出来上がった作品がこれだ……!
「今の周りにころがっている大切なもの これから先に進んでいく先で見つかる楽しい事 進めない時 立ち止まる時もあるけれど それを忘れずにいよう 自分の良さを自分で認めていける様に 小さな努力を重ねながら」
・当たり前といえば当たり前の内容だが……
「おおぉぉぉぅぅう」これが作品を受け取った直後の私(筆者)の感想である。当たり前といえば当たり前の内容だ。ただ、小学校の卒業式で、担任から「当たり前のことが、当たり前に出来る人間になりなさい」と言われたことを思い出した。
そうだ、人生は当たり前の積み重ねなのだ……! あの頃のピュアな気持ちを思い出してきたぞ……ありがとう、まっきーさん!!
・引っかかる点もあったが……
ただ、どうしても一点だけ引っかかる文言があった。「自分の良さを自分で認めていける様に」の部分だ。私事で恐縮だが、周囲から常々「なんでそんな自信満々なの?」と言われる身としては、少し違和感がある。
しかし、これもよくよく考えてみると、多いときは1日50人以上の詩を作り、7年のキャリアがあるまっきーさんが言うのだから、私の周囲がブーブー言いすぎなのだと悟った。よし、もっと自分の良さを認めていくぞ! なんかやる気出てきた!!
・作品としても価値あり!
作品は2000円からで、それ以上は心づけでいくら支払ってもOKだ。文字も個性的で、色彩も鮮やかだから、作品として部屋に飾るのもいいだろう。あなたにはどんな詩があるのか? 路上詩人に出会ったら、ぜひ試してみてほしい。
参考リンク:楽がき詩人まっきーのブログ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼路上詩人に遭遇した
▼まっきーさんの作品たちだ!
▼みるみるうちに出来上がっていく!
▼そして完成!!
▼どうだろうか? 私とマッチしているだろうか?
▼まっきーさんだ!