あなたはどんな青春時代を過ごしただろうか。スポーツや芸術の部活に情熱を燃やし、汗と涙を流した青春もあるだろう。甘酸っぱい恋心を胸に抱きながら過ごす青春もあっただろう。だが、中には青春時代を「ハガキ職人」として生きた人もいるのでは?
ということで今回は、思春期特有の妄想力を活かしながらハガキ職人として毎週ネタの投稿に明け暮れる青春時代を過ごした「AMラジオのハガキ職人」のあるあるネタを39連発で紹介するぞ!
【AMラジオのハガキ職人あるある39連発】
その1:ラジオ好きになったきっかけは、試験勉強中もしくは受験勉強中。
その2:はじめは気分転換のつもりで聞いていたが、いつのまにかヘビーリスナーになっている。
その3:気づけば、受験勉強そっちのけでノートの隅にネタを書いている。
その4:電波状況が悪いと、アンテナを限界まで伸ばし、ラジカセを持って部屋をうろうろし電波を探す。
その5:それでも電波がないと、窓を空け、窓の外にアンテナだけ出してみる。
その6:夕飯、風呂の時間はラジオが始まる時間に間に合うよう細心の注意を払う。
その7:流れているラジオがAMかFM、口調で判別出来るようになる。
その8:パーソナリティーがねっとりとした関西弁だと、ほぼほぼAMだという確証を持っている。
その9:番組名がキラキラしている番組のパーソナリティーは、ほぼほぼ女性声優だと確証をもつようになる。
その10:AMラジオを聴いていると、若干マイナーな落語家と女性声優の名前にやたらと詳しくなっていく。
その11:女性声優のラジオは「こんにちわ~!」を「うりほ~!」と言うなど、おきまりの挨拶がある。
その12:おきまりの挨拶の由来は正直わからないが、投稿する際はキッチリ書くのが暗黙の了解。
その13:ハガキを投函した次の週は、まっさらなカセットテープをラジカセにセットして待機。
その14:ハガキが採用されたらカセットテープの爪を折って永久保存。
その15:番組が始まる前に流れるCMの内容は、ほぼほぼ暗記。
その16:好きなパーソナリティーはたくさんいるが、中でも「つボイノリオ」さんは偉大である。
その17:いや、笑福亭鶴光師匠も相当偉大である。
その18:『オールナイトニッポン』の「常連ハガキ職人」を密かに目指していた。
その19:いや『サイキック青年団』の「常連ハガキ職人」にも憧れていた。
その20:いまだに覚えているエピソードの大半は下ネタである。
その21:耳にも心にも残る、“下ネタの偉大さ” をうっすら感じている。
その22:「常連ハガキ職人」はラジオネームのセンスも逸材。惚れる。
その23:「常連ハガキ職人」の話題でパーソナリティーが盛り上がっているのを聞くと、腹の底から羨ましい。
その24:ぶっちゃけラジオネームを決めるのに相当悩みまくった。
その25:けれども結果、中二病くさいラジオネームになってしまった。
その26:ラジオネームの由来は、絶対に人に訪ねられたくない。
その27:ラジオではあんなにイキイキしている若手芸人が、テレビで萎縮しているのを見ると「頑張れ! いつもみたいにやれば大丈夫!」と保護者のような気持ちになる。
その28:パーソナリティーのスキャンダルが発覚したのを見ると、「あいつは世間が言うほど悪い奴じゃない」と幼馴染のような気持ちになる。
その29:ハガキが読まれると天にも昇る気持ちになる。
その30:しかし、ノベルティー(記念品)が家に届けば家族にハガキ職人であることがバレるので、回避する方法を必死で考える。
その31:二週連続で読まれると、「パーソナリティーに覚えてもらっているかも……」と胸が熱くなる。
その32:三週連続で読まれると、「将来は構成作家になるんじゃないだろうか……」と漠然とした将来像が浮かび出す。
その33:AMラジオのパーソナリティーとして活躍していた芸人は、テレビよりラジオの方が輝いている不思議。
その34:ゲストコーナーが長く、コーナーが削られると若干イライラする。
その35:ゲストがお洒落系アーティストだと「いやいや、お前はFM系だろ!!」と若干敵視してしまう。
その36:しかし、ゲストで来たアーティストが番組リスナーだとわかると、好意な目で応援するようになる。
その37:FMラジオの司会はDJ、AMラジオの司会はパーソナリティーという肩書きがしっくりくると思う。
その38:FMラジオのDJは、なぜか英語の発音が流暢で、そのお洒落な感じが自分には眩しすぎる。
その39:若干マイナー感漂うAMラジオが、一番落ち着く癒しの場である。
執筆:原田まりる
Photo:RocketNews24.