ボディペイントアーティストのポール・ロースタン氏から、世界に向けて興味深いクイズが出題された。彼はYouTubeに作品のひとつを公開している。「このボディペイントのなかに隠された、女性を見つけることができるか?」というものだ。作品はモノクロで描かれた「蛾」である。あなたはこのなかの女性を見極めることができるか? 彼女の動き出す瞬間、きっと「ウワッ!」と言ってしまうはず。
・ボディペイントの世界に病みつき
彼は、2005年に好奇心から人の身体に絵を描くことを始めたそうだ。以来、病みつきになってボディペイントの道を追求しているという。彼がもっとも魅力的に感じる瞬間は、なんといっても人物が動き出すとき。絵のなかに埋没している人物が、何かに目覚めたかのように動くとき、その世界が崩壊するのである。
・止まった時が動き出すよう
公開した動画はそれを見事にとらえている。一見どこにいるかわからない女性、その彼女が動きとき、まるで止まったときが動き出すようだ。また絵として存在を殺した女性が、生き返るようにも見える。
・思わず二度見
ちなみにこの作品は、完成までに7時間かかったそうだ。1つのボディペイントをつくり上げるのに、平均して3時間かかるというから、かなり根気のいる作業である。彼のいうように、人物が動き出すその瞬間に魅せられてしまうと、膨大な時間をかけてでも完成したという気持ちが理解できる。思わず動画を二度見してしまうほど、魅力的な作品だ。
参照元: YouTube、Metro.co.uk(英語)
執筆: 佐藤英典
▼制作風景。本当に根気のいる作業だ
▼ポール氏の作品集