「次こそ来る」と言われつつ、なんとなく乗り切れない中華芸能(華流)。韓流はもう下火だと言われてはいるが、それよりも盛り上がっていない感があるので好きな人にとっては笑えない状況だったりする。
そんななか、4月から始まる日本のドラマの主題歌を台湾バンド「Mayday(五月天)」が担当することが判明した。確かにアジアでは絶大な人気を誇っているアーティストではあるが……今度こそ華流定着となるのだろうか?
・4月ドラマ『ビター・ブラッド』の主題歌に
発表によると、佐藤健さん主演で4月から放送のドラマ『ビター・ブラッド』の主題歌を台湾バンド「Mayday」が担当することが決まったという。たしかに台湾ブームと言われて久しいが、理由はそれだけでもなさそう。
起用には外国のアーティストに担当してもらうことにより「普遍的な企画のドラマを世界に飛び立たせたい」というドラマのプロデューサーの思いもあったようだ。
・擬音の歌詞ってどういうこと!?
その楽曲「Do You Ever Shine?」は、作曲はMaydayのボーカルのアシンが、作詞は音楽プロデューサーの小林武史さんが手がけたものだ。そしてドラマ版の歌詞は「擬音だらけ」であるという!
・様々なジャンルの要素は入った楽曲
擬音と聞けば、いわゆるサウンドエフェクト、もしくは聞こえてくる音を文字化する「擬音語」を思い浮かべるが、一体どういうことなのだろう? わけがわからないよ! ただ、楽曲についてMaydayは、
「この楽曲は、ドラマ全体が持つ印象から、疾走感、エッジ感、をイメージし、ロック、エレクトロ、交響曲などの様々なジャンルの要素も取り入れ創り上げました。
ドラマを見ていただいた方々に、主題歌の”サウンド”と”歌詞”を通して、より多くの感動を与えることが出来れば嬉しいです。」
と、コメントしている。となると、やはりサウンドエフェクトの方なのだろうか? 詳細は一切不明だが、擬音だけでなく英語の歌詞も入るということはわかっている。また、CD版では別の歌詞も存在するそうだ。
・台湾ミュージック定着となるか?
実は、彼らがデビューした1999年頃は台湾では「バンド」という概念が一般化していなかったそうだ。日本から見ると驚きかもしれないが、そんな台湾バンド黎明期から活動している彼らは、台湾内外からさまざまなものを吸収し、「バンド」にとらわれない一種独特なサウンドを作り出していると言われている。
いわゆる「洋楽」ともJ-POPともK-POPとも異なる台湾の音楽は、これを機に日本に定着するのだろうか? 期待である。
参考リンク:Mayday公式サイト、『ビター・ブラッド』公式サイト
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼Maydayのメンバー
▼以前、日本の人気バンドflumpoolとコラボして映画『おしん』の主題歌を担当しているが、単独で日本ドラマの主題歌担当は、はじめてだ