温故知新の町、日本橋で幅広い世代に支持されている、ダシ(出汁)を立ち飲みで楽しめる一風変わったバーがあるという噂を聞いて行ってみた。お店の名前は『日本橋だし場』。「場」を「BAR」と読むセンスから、オシャレさと気品さがうかがえる。
・老舗が提供する「本物のだし」
このバーを営業しているのは、鰹節専門店で有名な『にんべん』だ。創業300年以上の老舗が立ち飲みバーをやっているというのには驚きである。バーでは、「一汁一飯」をコンセプトに伝統ある味を提供しているそうだ。
・一番人気は「かつお節/かつお・昆布合わせだし」
さっそくいちばん売れているという「かつお節 / かつお・昆布合わせだし」を注文してみた。出てきたのは紙コップに入った温かいダシ。コップ1杯120mlで、お値段たったの100円だ!
こう言っては何だが、見た目は非常に地味である。本当に美味しいのか半信半疑だったが、なによりもまず香りの良さに驚いた。やっぱり削りたての本枯鰹節はダテじゃない!!
・味付けはお好みで
肝心の味も、香りの広がりに負けないくらい上品。かなり上品である。上品すぎて、正直ちょっと何を飲んでいるのかよくわからない! 品の良さにすっかり困惑してしまったが、テーブルを見ると醤油と塩が用意されていた。なるほど、味付けはお好みでというわけだ。
・味付けしてみた → 鰹・醤油・塩の見事なハーモニーに感動
そして醤油と塩もまた、こだわりのモノを使用しているそうだ。説明書きには、両方ともスプーン1杯が適量と書いてあったのでその通りにしてみた。そして飲んでみると……味の優しさと懐かしさに胸がジーンとする。鰹・醤油・塩が互いに素材の味を引き立てあっていて、そこには見事なハーモニーが存在していた。これぞ日本伝統の味、日本に生まれて本当によかった!
・充実したメニュー
その他、メニューはダシを洋風にアレンジした「クリーム仕立て」や「トマト仕立て」といったものもある。月替わりの汁物、かつぶしめし、鯛飯等のお腹にたまるメニューも数多く用意されていて、テイクアウトも可能だ。
・鰹節のテーマパークやぁ!
ちなみに、バーの隣に『にんべん』の本店がある。そこではプロの削り師の実演が見学できたり、削りを体験できたり、お土産やグッズまでもが買えてしまう、ちょっとした鰹節のテーマパークになっているぞ。ダシを味わえるだけではない。同僚や、デートでも楽しめそうなスポットである。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 日本橋だし場
住所 東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号
時間 10:00~20:00
休日 無休(要確認)
Report: ユーニーマン(鮒蒸B).
Phoro: RocketNews24.