現在、多くの台湾アーティストやアイドルが日本で活動をしているが、そのなかでもにわかに勢いづいているのが、キャリア15年のバンドMayday(五月天)だ。
・約230万人を動員した『ノアの方舟』ツアー
アルバム「第二人生」とリンクさせたツアー『ノアの方舟』は2011年台北公演を皮切りに、世界中で71公演が行われている。ワールドツアーで2013年9月までに約230万人を動員。ステージも会場ごとに8種類のデザインが用いられる。
よくメンバーは自分達のことを「小さな島のバンドだから」と言うが、とんでもない。日本では考えられないような規模! その映像版が日本で見られるようになるらしいぞ!!
・日本でやるとどうなるのか
台湾の音楽専門誌『BARK』で、ギターのモンスターは「日本にも(ノアの方舟を)持っていく」と話していたという。
ツアーとリンクしているアルバム『第二人生』は、東日本大震災の発生にショックを受けたメンバーが「日常」と「終末」は背中合わせであると感じ、テーマを「終末」と設定したそうだ。さらに2012年の人類滅亡説とも絡んでいる。『ノアの方舟』ツアーのストーリーも「新エネルギー工場の事故」がキーワードのひとつ。
テーマだけ聞くと、世界が抱えるさまざまな問題を想起させる。だからといって悲観的な内容ではない。このパフォーマンスにアジアを中心とした世界中の多くの人が感動しているというのだ。それを日本で行なったらどのように受け取られるのだろうか?
・日本には3D映画で登場
今のところ日本はツアーの候補地には入っていないが、日本では「Mayday 3D LIVE MOVIE『NOWHERE ノアの方舟』」が2014年春に公開されることが決まったそうだ。
映画は通常約4時間のライブの「ここ!」という場面にストーリーをプラスして約2時間に凝縮したものだ。映像ではあるが、ステージだけでなく観客の歓声も四方から聞こえてくる。先に上映されている台湾でも「臨場感がハンパない」と話題に。実際に見たネットユーザーからも「本当にLIVEを見ているみたいですごい」という声が多く上がっているぞ。
・「伝えたいことは歌詞のなかにある」
なお、11月17日に行われた試写会で見所のひとつとして「(ベースの)マサの美しい髪」と話していたが、ボーカルのアシンはライブのたびに口癖のように「伝えたいことは歌詞のなかにある」と話している。
試写会でもギターのストーンが「世界中のできるだけ多くの場所で歌いたい、でも現実的にはそれはできないから……」と、映画について語っている。ライブ映像の一部はYouTubeでも見ることができるので、気になる人はチェックしてみてもいいだろう。曲を聞き、ライブの様子を見ればアジアを席巻した理由が伝わってくるかもしれない。
参考リンク: Maydayオフィシャルサイト、YouTube、BARK
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼こちらがライブ映像の一部
▼試写会の様子
▼Maydayのメンバー、左からミン(ドラム)、ストーン(ギター)、マサ(ベース)、アシン(ボーカル)、モンスター(ギター)
▼マサの髪の毛が見所のひとつらしい
▼flumpoolも登場