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北海道・札幌でグルメといえば、海産物や農産物と並んで欠かすことができないのがラーメンである。札幌ラーメンの歴史は戦前までさかのぼり、1920年代にとある中華料理店が提供していたしょう油ラーメンがそもそもの発祥といわれている。

・午前6時に人が並ぶ人気店

繁華街すすき野には数多くのラーメン店が軒を連ねている。そのうちのひとつに、「百戦麺磨 鬼武者」がある。このお店は明け方でも若者に人気で、記者(私)が訪れた午前6時でも満席。そんな時間でも、席が空くのを待って、店前に並ぶ人がいるほどの人気店である。

・ふたつのラーメン横丁

実はすすき野にはふたつのラーメン横丁が存在する。「元祖さっぽろラーメン横丁」と「新ラーメン横丁」だ。このふたつには何の関係性もなく、それぞれの通りで複数のラーメン店が営業を行っている。

・24時間営業しているラーメン店はほとんどない

ふたつの通り、合わせて20軒以上が営業を行っているのだが、残念なことに24時間営業しているラーメン店はほとんどない。横丁に限ったことではなく、多くのお店が午前2~3時で営業を終了してしまう。飲みが深くなった場合、「帰りはラーメンでシメ」と思っても、営業していないお店がほとんどである。

そんななかで「鬼武者」の存在は非常にありがたい。というのも、このお店は午前7時まで営業をしているのだ。そのため、朝まで営業している飲み屋や、深酒帰りの若者が自然と集まるスポットになっている。

・白湯スープと清湯スープ

お店のこだわりは白湯スープと清湯スープ。白湯スープは厳選した豚骨と親鳥、上質な背脂、豚足を使用して香味野菜と一緒に長時間煮込んでいるそうだ。そして清湯スープは鶏ガラと煮干、昆布、野菜などを鍋につきっきりで長時間煮込んでいるという。このふたつに5種の味噌を使ったという「鬼味噌」と呼ばれる味噌ラーメンを食べてみた。

・繊細な素材を引き立てるスープ

5種の味噌を使用しているというだけあって、スープは深い大豆色をしている。しかしいくぶん白っぽく見えるのは、やはり白湯スープが入っているためではないだろうか。飲んでみると、しっかりとした味噌の風味が口に広がる。だが、パッと味噌の香りが広がったかと思うと、そのあとを澄んだ旨みが通り抜けていくのだ。味噌特有の重たさがほとんど感じられない。

麺は中太のちぢれ麺で、コシがしっかりとしている。そしてチャーシューはトロトロで柔らか。箸で持っているだけで崩れてしまいそうなほど、繊細に仕上がっている。これらを口に放り込んでみて、初めてスープの真価がわかった。麺もチャーシューも、決して存在感が強い方ではない。そこに味の強すぎるスープが加わると、これらの繊細さは完全に消されてしまうだろう。しかし、味噌の風味と澄んだ旨みを携えたスープによってこれらが引き立てられているのである。

・営業時間に注意

余談だが、記者は壁沿いのカウンターに1人で座った。たまたま隣に座った男性が大変親切で、店員さんでもないのに、いろいろと気にしてくれたことが本当にうれしかった次第だ。もしも札幌を訪れる方は覚えておくとよいだろう。朝まで営業しているお店は意外に少ないので、営業時間には要注意だ。

・今回訪問した店舗の情報

店名: 百戦麺磨 鬼武者
住所: 北海道札幌市中央区南五条西4-4 サンヨービル弐号館 1F
営業時間: 19:00~翌7:00
定休日: 日曜日(月曜が祝日の場合、日曜日営業で月曜日が休み)

Repoprt:ほぼ津田さん(佐藤)

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北海道札幌市中央区南五条西4-4