2013年7月24日、南米のクラブ王者を決定するリベルタトーレス杯は、ブラジルのアトレチコ・ミネイロがパラグアイのオリンピアを下して初優勝を飾った。そんなアトレチコの躍進を支えたのは、エースナンバー「10」を背負ったロナウジーニョだ。
数々のビッグクラブを渡り歩いてきたロナウジーニョだが、長い期間調子を落としていた。しかし母国に戻ってきてから見せる近年のプレーは、かつての輝きを取り戻しつつある。その復調の兆しは動画「Ronaldinho ● Skills 2013」で確認可能だ!
・ロナウジーニョとは
1980年3月21日生まれの33歳。ブラジルのポルト・アレグレ出身で、ポジションはフォワード。欧州では、パリ・サンジェルマンFC → FCバルセロナ → ACミランといったビッグクラブに在籍していた。また、バルセロナ在籍時の2005年には、バロンドール(世界年間最優秀選手賞)を受賞している。
・生粋のファンタジスタ
サンバを思わせる小刻みなステップから緩急を使ったドリブルが得意。スピードが速いだけでなく、フィジカルの強さも兼ね備えている。また、サッカー界ナンバー1とも言われるテクニックを持ち、足裏やアウトサイドなどはもちろん身体全体を駆使し、観客を魅了するプレーが持ち味だ。
ノールックパスなど遊び心のあるプレーをする一方で、広い視野からのピンポイントパスは超一流。並外れたテクニックから繰り出されるボールさばきは常識外れで、ボールを持つだけでワクワクしてしまう。チームプレイを重んじる現代サッカーの中では少なくなった生粋のファンタジスタである。
・ブラジル代表として
ブラジル代表ではすべての年代で選出されており、W杯には2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と二度出場している。2010年南アフリカ大会ではチームの方針により構想外となったが、今年1月にはスコラーリ代表監督からチャンスを与えられ、約1年ぶりにフル代表へ復帰した。
若手がメインとなった先日のコンフェデ杯では招集を見送られたものの、所属するアトレチコは今年12月に行われる各大陸王者が集うクラブW杯に参加する。そのため、まだまだアピールするチャンスは残されている。
アトレチコに移籍する際、自国開催でのW杯出場に強い意欲を見せたロナウジーニョ。最近の全盛期を彷彿させるプレーは、それだけ高い意識で取り組んでいるからだろう。復調してきた稀代の天才は監督を振り向かせることができるか、今後その動向に注目したい。
▼今季のプレーは全盛期を彷彿させるぞ!
http://www.youtube.com/watch?v=fWT0NLR17I8
▼昨季のプレーはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=WeBqNOkFENk
▼全盛期と言われるバルセロナ時代のプレー
http://www.youtube.com/watch?v=kKjy0-wNvuU
▼ACミラン在籍時のプレー
http://www.youtube.com/watch?v=R-mPn-H4lFo