「女体盛り」とは、女性の体を食器に見立てて料理を盛りつけることをさす。刺身が盛られることが多い。海外でなぜか日本料理として激しく認知されているのだが、日本人の多くは食べたことがない人が多いのではないだろうか?
伝説だけがひとり歩きしている状態。それにしても、女体盛りはどんな味がするのだろう……禁断の料理を実際に食べてみたぞ!
・女体盛りが食べたい!→ ない!→ じゃあ自分でやる!
兼ねてより「女体盛り」を食べてみたかったという本誌・佐藤記者。「女体盛りとか伝説レベルでしょう? 普通の店では提供していません。諦めてください」と説得しようとしたが、「だったら自分でやる! 俺の屍を越えてゆけッ」というので、実際にやってみることにした。
・盛り付けはスピードが命
佐藤記者の体を念入りに除菌ウエットティッシュで拭いたあと、ラップをかけて刺身を並べる。人間の上半身とは思ったより狭い。お刺身5種を載せたところでもうギュウギュウの満員状態だ。
なお盛られている佐藤記者は「なんか生臭い」とテンションが下がっていた。これはいけない。やはり盛り付けはスピードが命である。
・食べてみた→佐藤記者「自分を食べられているみたいで……気持ちいいィィィッ」
厳密に言うと女体ではないが、佐藤記者の女体盛りを編集部で食べてみたぞ。
うおぉぉー! あったけぇーーー!! これはまさに人肌のぬくもり、刺身から佐藤記者のぬくもりがダイレクトに伝わってくる!!!! マグロの赤身などはちょっと食べ頃を過ぎているが、トロのように脂がたっぷりのった刺身は、とろけるほどやわらかくなっていたぞ。しかし、このまま放置しておくと刺身の鮮度がハイスピードで落ちてしまうので食べるのも急いだほうが良さそうだ。
編集部メンバーが刺身をつついている間、佐藤記者は「自分を食べられているみたいでゾクゾクする。気持ちいいィィィッ」と話していた。
・盛られた人も食べてみた「これは究極の食事法」
恍惚としていた佐藤記者だが、ついに佐藤記者も念願の女体盛りを食べてみることに。お箸を持って、早速、自身に盛り付けられた刺身を食べ始めたぞ。
感想を聞いてみると「自分で自分を食べているみたいで不思議。これは究極の食事法だ」とのこと。盛り付けられた本人が食べると、永久機関の気分が味わえるらしい。これは新たな発見かもしれない……。
・様々な壁をクリアして初めて味わえる禁断のグルメ
佐藤記者は楽しんでいたようだが、女体盛りは盛られる方は動いてはいけないし、また多少の生臭さを覚悟しなければならない。刺身の鮮度にも注意が必要だ。
またその性質上よっぽど信頼関係がない限りトラブルが起きる可能性があることも容易に想像できる。それらをクリアして初めて味わえる禁断のグルメなのだ。
実施するには様々な壁を乗り越えなければならない女体盛りだが、なぜ外国では「日本料理=女体盛り」の認識があるのだろうか……謎である。
model:フードクイーン・佐藤
Report : 沢井メグ
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▼女体盛りやるでーッ
▼ビシバシと指示を飛ばす佐藤記者
▼刺身といえばワサビやな
▼つま(ダイコン)を添えて……
▼完成!!
▼いただきまーす
▼田代記者「なんか、あったかいですよね」
▼「……あったかい」
▼佐藤記者「自分が食べられているみたいでゾクゾクする!!」
▼脂の多い部位は人肌になったことでトロっとしておいしい
▼佐藤記者も食べてみたぞ!
▼「これは究極の食事法~ッ」
▼つままで美味しくいただきました