世界の機内食をご紹介する『世界の機内食』シリーズ。今回は東京・羽田空港から台北松山空港(台北国際空港)まで飛行しているエバー航空・ハローキティジェットのエコノミークラス用機内食をご紹介したいと思う。
料理の内容は、ライス、鶏肉の味噌煮込み風、温野菜、セロリの中華風炒め、パン、フルーツ、アイスクリームという品ぞろえ。飲み物は別注でアルコールやジュースなど好きなものを無料で飲むことができる。
・食器が全てキティちゃん仕様
キティちゃんジェットで提供される機内食は、食器からカトラリー一式、そしてナプキンまで全てがキティちゃん仕様になっている。特に柄の部分にキティちゃんがギュっと抱きついているデザインのスプーンやフォークは、使い捨てるのがもったいないほどのクオリティ。記念に持ち帰る人も多いという。
何から何まで可愛らしく、まるでテーマパークでお子様ランチを食べているような気分になってしまう。多くの人が童心にかえるのではないだろうか。
・食事は台湾や中国の航空会社でよく見られる味
正直、メインの鶏肉の味噌煮込み風とセロリの中華風炒めは「特別美味しい」というものではなかった。まずい訳ではないのだが、これといって印象に残らない。あえて言うなら台湾や中国大陸の航空会社の機内食でよくある味と言ったところである。
機内食のパンと言えば、袋入りのものが配られることが多いが、こちらではエコノミークラスでも客室乗務員さんが1人1人に温かいパンを配ってくれるのは、嬉しいところである。
・新鮮なフルーツはやはり南国ならでは!
台湾と言えば亜熱帯気候。機内食にもトロピカルフルーツが提供される。今回は、スイカ、スターフルーツ、そしてメロン。どれもみずみずしく新鮮。心はすでに台湾である。
・キティちゃん仕様のアイスが美味
そして2つ目のデザート・アイスクリーム。こちらはキティちゃんジェット専用の特別仕様である。フタを開けると可愛らしいキティちゃんのヘラが入っている。ちょっとしたサプライズだ。
アイスクリームは現地メーカーのものなのだが、濃厚なチョコレート味にも関わらず上品でさっぱりとしている。レディボーデンとハーゲンダッツの中間といったところだ。
・食後のコーヒーもキティちゃん
食後には、ウーロン茶やコーヒーを提供してくれる。ここでコーヒーを頼むと特製のキティちゃん砂糖とマドラーを提供してもらえるのだ。この、食後のプチサプライズに目を輝かせる乗客も多い。食器が下げられるときまでキティちゃんを楽しめるのだ。
食事の内容だけで言うと、ハッキリ言ってもっと上質なものを提供する航空会社は存在する。しかし、細部までこだわったキティちゃん仕様のスペシャル感はハンパない。総合的に見ると、機内食の満足度は高いのではないだろうか。
区間 羽田国際空港(日本) → 台北松山空港空港
会社 エバー航空 ハローキティジェット(EVA)
Report:沢井メグ