ロマンとミステリーの塊、未確認飛行物体「UFO」。一般によく知られるようになったきっかけは、「空飛ぶ円盤」という言葉を生み出したアメリカのケネス・アーノルド事件(1947年)や、アダムスキー型UFOの語源にもなったジョージ・アダムスキーのUFO写真(1952年)である。
何かと外国での目撃情報が注目されがちだ。だが、石川県能登に伝わる民話によると実は、UFOは平安時代や江戸時代の日本にも来ていたかもしれないという。UFO伝説「そうはちぼん伝説」だ。
・そうはちぼん伝説(概要)
江戸時代、石川県能登半島にある眉丈山の中腹に、夜な夜な円盤状の形をした物体が飛んでいるのが目撃された。しかも円盤は発光しながら山を東から西に飛行するのだとか。
もちろん当時はUFOなどという概念はない。円盤はシンバルのような形をした仏具「そうはちぼん」に似ていたため、地元では「そうはちぼん伝説」として伝わったのだという。
このほか、能登には「鍋のフタが飛んできて人をさらう」という神隠し伝説や、また平安時代から伝わるという古文書には「神通力で自在に空を飛行する物体」の記述もあるそうだ。
伝説の地となった石川県羽咋(はくい)市にある博物館「コスモアイル羽咋」には、そうはちぼんの模型が展示されている。確認したところ……むむ! これはアダムスキー型UFOにソックリだ! 確かにUFOの概念がない昔の人が「鍋のフタ」と言っても不思議ではない形である。こんなのが空を飛んでいたのか!? こ、これは江戸時代のXファイルやーーー!!
なお、付近に住む石川県民は「なんやいね、そんなUFOなんか見たことないがいね」と話しているが……今でも眉丈山には鍋のフタは飛んできているのだろうか。
Report:沢井メグ
▼こちらが「そうはちぼん」
▼昔の人「鍋のフタ飛んできて人をさらう」……確かに似ている
▼地元では知られた伝説であるようだ