ワインに使うブドウの品種というと、海外のものではソーヴィニヨン種やメルロー、日本だと甲州などが有名だが、福岡県・久留米市になんと「巨峰」を使ったワインをメインに生産をしているワイナリーがあるという。

普通に食べてもみずみずしくとっても甘くて美味しい巨峰を贅沢にワインにしてしまうとは…いったいどんな味がするのだろうか? ちょうど巨峰ワインの新酒が出来上がる頃らしいので、実際に行ってみることにした。

・ワイナリーは自然豊かな山の中にある
ワイナリーは久留米市の田主丸町というところにあり、周りは柿やブドウなどの果物畑に囲まれている。非常に自然豊かな山の中にあるので、ドライブがてら訪れるのも楽しいかもしれない。また、ワインの貯蔵庫も無料で見学できるのでそれも面白いところだ。

・新酒は白のスパークリングワイン
2012年の新酒は、もちろん巨峰を使った白のスパークリングワイン。また、他にも限定99本で「発酵途中の生ワイン」や、今年仕込んだばかりの「ワインの赤ちゃん」があった。どれも美味しそうだがクルマで来たのでここでは飲めない…飲みたい気持ちをぐっと抑え、持ち帰って飲むことにした。

・どれも巨峰の美味しさを感じる素晴らしいワイン
ワインというと正直渋みや酸味が強い場合が多いので、苦手だという人も少なくないかもしれない。だが、巨峰ワインは渋さや酸味が抑えられて巨峰の美味しさがダイレクトに伝わるワインなので、ワインが苦手な人でもきっと楽しめる味だと思った。

特に編集部で試飲してもっとも評価が高かったのが、「発酵途中の生ワイン」。巨峰の上品な甘さとワインの芳醇な香りがまるで極上のワインカクテルのような味わい! たとえば料亭の食前酒として提供されても絶賛できそうなものだ。

だが、「発酵途中の生ワイン」は限定99本生産なのできっと今年はもう手に入らないだろう…入手できた記者はかなり運が良かった。火を入れて途中で発酵を止めた物などをお土産としてたくさん売ったらかなり売れそうなものだが、やらないということはきっと品質にもこだわりを持って提供しているのだろう。

巨峰ワイナリーでは他にも柿のワインやブルーベリーのワインなど、どれも美味しそうなフルーツワインを多数取り揃えているようだ。ワイン好きはもちろんだが、ワインを好きじゃない人でも絶対楽しめるスポットなので、もし福岡を訪れることがあったらぜひ足を運んでみるといいぞ!

参考リンク:巨峰ワイナリーブログ
文・写真:なかの