男性にとって「おっぱい」とは、謎に包まれた未知の部位、神秘の領域である。一口に「おっぱい」といっても、いろんなおっぱいがある。おっぱいが日常的にどのような動きをするかなど、まったく想像がつかない。

おっぱいについて非常に興味深い論文が発表されていることが判明したのでご紹介したい。題して「ブラジャー着用時と非着用時の運動中の乳房振動特性」。男性ならば、エロ本並みに注目したくなる論文タイトルである。

この研究は「京都女子大学短期大学」の岡部和代氏と、「京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科」黒川隆夫氏によって2003年に発表されたもの。研究では、乳房の15カ所に直径8ミリの円形シールを貼り、その動きを追跡。

被験者は22~25歳の成人女性7名。彼女たちに半透明のブラジャーを着用させ、運動画像解析システムによって、歩行中・走行中の乳房を計測している。その結果、歩行周期と乳房の硬さ(柔らかさ)が、振幅に多大な影響を与えることが判明したのである。

乳房の振幅特性は「ブラジャーの設計に欠かすことのできない要因」とのこと。「ブラジャーの設計支援システムの中で、乳房の振幅特性をどのように制御するかが、重要な課題である」(論文より引用)とも書かれている。

おっぱいは女性からみても未知の領域が存在するようだ。今後さらに研究が進み、より快適に着用できるブラジャーが開発されることに期待しよう。

Illustration:Rocketnews24
参照元:CiNii論文「ブラジャー着用時と非着用時の運動中の乳房振動特性」