「少しでも長く生きたい」古くからの人類の夢だ。古くは「不老の妙薬」伝説、そして現在では科学的に研究が進められている。

長寿についてひとつの説が浮上したそうだ。韓国の専門家によると「性器を切り落とした男性は長生きする傾向がある」というのである。

この研究を発表したのは韓国インハ大学校のミン・ギョンジン 氏らだ。「なぜ一般的に男性は女性より寿命が短いのか」という疑問が研究を進める上の大きなヒントとなったという。そこで少年のうちに性器を切り落とした男性――宦官(かんがん)の寿命の記録の調査を進めた。

ミン氏はと高麗大学校のリ・チョルグ氏と朝鮮王朝時代の貴族の家系図を紐解いていったところ、宦官は一般の男性貴族より14~19年長生きしていたことがわかったそうだ。しかも調査対象となった81名の宦官のうち3名は100才以上まで生きていたことが判明している。100才以上というのはこれは現代の先進国においてもかなりの長寿だ。

リ氏は「調査した100才以上の宦官の比率は、現代の男性が100才まで生きる確率の130倍です。宮廷でいい生活をしているからというような理由ではないでしょう。現に性器を切っていない国王や王族らの寿命は宦官より短いのです」と話している。

ネットユーザーは

「えっ」
「それなら俺は潔く死ぬ」
「切るくらいなら短命でも女性と恋がしたい」
「そこまでして長生きはしたくない……」

とコメント。長生きだけのために男性器を切ってしまうのは代償が高すぎるというのが大半の意見のようだ。

研究者らは「この調査結果は男性ホルモンが寿命に関係している裏づけになる」としているとのこと。確かに動物の場合は去勢をした方が病気も少なく長生きすると言われている。動物の話がそのまま人間に当てはまるとは限らない。しかし、女性の方が男性より平均寿命が長いというのは事実だ。この調査も長寿研究のひとつのヒントになるかもしれない。

参照元:Medical xpress(英語)