2012年7月27日までの日程で一般公募が行われている「ブラック企業大賞2012」。現在(7月20日)トップを独走しているのが、居酒屋チェーンなどを展開している「ワタミ」(ワタミ株式会社)だ。同社はこのほど、ワタミの歴史や理念を伝える展示スペース「ワタミ夢ストリート」を開設した。専用サイトを見ると、トップには次のように書かれている。「ワタミは何処からきて、何処に行こうとしているのか」、たしかに気になる。ワタミは何処に行こうとしているのか……。
7月17日オープンした展示スペースは、本社ビルの1階に設けられている。当面は取引先への事業説明や従業員教育に活用、9月上旬をめどに一般公開が行われる予定だ。専用サイトの「設立主旨」には、次のように記されている。
「社員・株主様・お取引先様など、ワタミに関わる方々がワタミ理念に触れることで、ワタミが何のために存在しているのか、ワタミが大切にしてきたものは何なのか、ワタミがワタミであり続けるために必要なものは何なのかをより深く知っていただける場、みなさまとワタミ理念の接点として開設いたします」(専用サイトより引用)
トップページに掲載された「何処に行こうとしているのか」と同様に、「ワタミが大切にしてきたものは何なのか」という文言が大変気になる。これはどうやら、一般公開後に展示されているものを確認しなければ、ワタミが大切にしているものはわからないようである。
ちなみにブラック企業大賞のアンケート投票結果では、同社が圧倒的な得票数(9000票以上)で、2位の東京電力(4000票以上)に大きく引き離している。このまま残り1週間独走を続け、勝ち逃げする勢いである。