もしも――この世に何らかの “デカイこと” が起きたとする。政治もメチャクチャ、警察も自衛隊もまったく機能しなかったとしたら……おそらくやってくるのは無法地帯の世紀末だ。全国各地で覇権争いが始まり、もはや戦国時代な状態に!

ただ、約600年前と違うのは、馬がバイク、もしくはクルマになり、武士のちょんまげがモヒカンになっていることであろう。そんな世紀末を常日頃意識しているのが、映画『マッドマックス2』の熱心なファンであるが、またひとり……世紀末に備える戦士(ウォーリア)が誕生したもようである。

男の名前はカール・ライス。彼は交通事故をきっかけに、愛車「クライスラー・セブリング」をマッドマックス仕様にすることを決意した。

最初こそ普通にバンパーなどを直そうとしてたものの、「こんなヤワいプラスチックなんていらねえ!」とばかりに、メッシュ付きのオリジナル鉄製バンパーを装着。ボンネットにもルーフトップにも鉄製のガードを装備して防御力をアップさせた。

また、塗装もわざと全部落とした。当初は剥離剤を使っていたが、「めんどくせえっ!」とばかりに電動サンダーでガシガシ削っていったという。なお、ボンネットに載っているパワーチャージャーは現在のところ飾りである。しかし、世紀末な世界が訪れたときには、ここに機関銃が装備されることだろう。

ちなみにカール・ライス氏は、こちらのマッドマックス風「クライスラー・セブリング」のことを「ロールス・ライス」と呼んでいるらしい。高級感も光沢もないクルマだが、砂ぼこり舞う荒野においては “錆び(さび)” ているほうが美しいのである。

参照元:JALOPNIK(英語)
執筆:GO