6月28日は韓国サムスン電子のスマートフォン「GALAXY S3」の発売日だ。海外ではすでに発売されている国もあり、需要に供給が追いつかないほどの人気を博していると伝えられている。
GALAXYシリーズはアップル社のiPhoneやiPadと並びスマホ・タブレット市場を二分する人気機種として知られている。だが、同時に両社の間では特許をめぐる争いが絶えないこともよく知られているのではないだろうか。
そんななか、アメリカ司法がひとつの判断を下した。サムスンのタブレット「GALAXY Tab 10.1」はアップルの特許を侵害しているとして米国内での販売を差し止めるというのである。
アップルはかねてよりサムスン電子はスマホ・タブレット分野において自社の特許を侵害していると主張している。アメリカでの裁判では一度はその主張は退けられたものの、先日再審議が行われ、GALAXY Tab 10.1の販売差し止めの判決が出たそうだ。アップルにとってはまさに逆転判決だ。
アメリカは同社にとって主要マーケットのひとつだ。そこでの勝利はアップルにとって大変重要な意味を持つ。この判決は世界中で起こされているスマホやタブレットの特許をめぐる訴訟や出だし好調な「GALAXY S3」の販売に影響するのではないかと注目されている。
ちなみに、ヨーロッパの一部では2011年の時点でアップルの主張が認められており、GALAXY Tab 10.1は販売は停止している国もあるそうだ。
なお、アメリカでの判決について、アップルの広報は「サムスンの模倣行為は間違いである」とコメントを発表、今後もその主張を貫く姿勢だ。サムスン側はコメントを発表していないとのことである。
参照元:ET Today(中国語)
Photo:Rocketnews24.