以前の記事で、パイナップルづくしのラーメンを提供する「パパパパパイン」についてご紹介した。このお店の定番は「パイナップル塩ラーメン」である。そのほかにも、「マママママンゴー」や「カカカカカシス」など、果物にこだわったラーメンで知られる名店だ。実は東京・有楽町にもちょっと変わった中華そばを出すお店があるという。

そのお店では、レモンを使った「レモンそば」を提供しているというのだ。レモンと中華そばの食い合わせは本当に合うのだろうか? ただ酸っぱいだけなのでは? と思い、実際に食べてみたところ、これが思いのほか良く合うッ! 想像よりも酸っぱくないことに、むしろ驚かされたのである。

・1970年代創業の歴史あるお店
お店は有楽町駅前の一等地にある。その歴史は古く、1970年代に創業し現在まで40年以上営業をしている。今もなおサラリーマンの胃袋を満たしているこのお店で、一際目を引くメニューがレモンそばである。

・冷麺かと思ったら、温麺だった!
記者(私)は、「レモンそば」という言葉をはじめて目にしたときに、てっきり冷麺だと思っていた。冷やし中華にレモン果汁を絞るようなイメージで、このメニューを想像していたのだ。ところが温かい麺だった! 中華そばにレモンの輪切りが2個も入っているッ! あたたかさゆえにレモン臭はかなり強烈。これは酸っぱいだけじゃないの?

・想像よりずっとマイルドなスープ
においに反して味はずっとマイルド、鶏がらスープとレモンが良く合う。鶏の甘さをレモンが引き締めているような状態だ。いやむしろ、引き立てていると言っていい。したがって、酸っぱいという感覚は一切感じない。さわやかな喉越しのためか、ゴクゴクと飲み干せるタイプのスープである。

これと細麵というカップリングも完ぺきだ。ただ、強いていえば、チューシューが入っていないのでボリュームにかける。ひき肉が入っているものの、やや物足りない。レモン風味のチャーシューも悪くないのでは? と記者は想像した次第だ

これから暑くなると食欲が落ちることも否めないだろう。そんなときに、さわやかなレモンそばは打ってつけではないだろうか。冷やし中華を食べ飽きたら、ぜひレモンそばを思い出して頂きたい。イメージしたよりもずっと酸っぱくないぞ。

■店舗情報 「中園亭」
住所:東京都千代田区有楽町2-8-4
営業時間:11:00~翌4:00
定休日:無休

レポート:フードクイーン・佐藤
Photo:Rocketnews24

▼ こちらがレモンそば。レモン輪切りが2つも入っている

▼ 餃子も美味。もっちりした皮から肉汁があふれる