「きつね」と「たぬき」、うどんといえばこのふたつがオーソドックスなのではないでしょうか。そば好きの記者(私)は、どちらといわれればすぐに「きつねうどん」と答える。大きなおあげに汁がジューと染み込んでいるのが絶品なんですよね。
そんなうどん好きの記者にとある情報が! 大阪・心斎橋に、きつねうどん発祥の店があるというのです。ということで実際に行ってみました! そのお店『うさみ亭マツバヤ』は、心斎橋駅から徒歩6分ほど。飲食店やオフィスがある通りにチョコンとたたずんでいる。
見た目は昔ながらのうどん屋さん。実は、記者はひとりで個人経営のうどん屋に入るのははじめてなのです! セルフ的なチェーン店のうどん屋ならあるけれど……。ちょっと緊張気味で店内へ。中に入ってみると、笑顔の優しいおばさんが「いらっしゃい」と暖かく迎えてくれた。
ほっ。どこかしら緊張もほぐれ、席に着く。こじんまりしていて、居心地のいい落ち着いている店内。見渡すと平日18時半で、お客さんは年配の夫婦やサラリーマンがちらほら。19時に閉店してしまうので、すこし静かだった。メニューを見ると「おじやうどん」なんて気になるものが!! しかし、やはり元祖きつねうどんを食べたいのでソレを注文。
待つこと5分。おばさんが持ってきてくれたきつねうどんは、四角くまばゆいおあげと、その奥にひそむ白いうどん、そして緑のきれいなネギとかまぼこ。いい匂いがしていて、さっそくうどんを頬張る。
口に入れると、つるんとして実になめらか!! ちょっと細みのうどんは上品な食感。お次はおあげ。想像以上に甘くてびっくり! しっかりと味が染み込んでます。そして優しい薄味の汁がこれまたたまりません。気づくとペロリ、汁も全部飲み干してしまいました☆
しかし、どうしてこの店が「きつねうどん発祥の店」になったのでしょうか? そろばんで会計をしてくれるおばちゃんに由来を聞いてみても「うちで始めたから」としか答えてくれず。調べてみると、寿司屋で奉公をしていた初代・宇佐美要太郎氏が、いなり寿司から着想を得て作ったのがはじまりとか。なるほど~!
きつねうどんは550円。他のメニューよりも少し安め。ちょっと小盛りだから女子にはちょうどいいかも!? 気軽に入りやすい店内に、落ち着く空間は癒しにもぴったり。大阪、心斎橋に行った際には、ぜひご堪能あれ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 うさみ亭マツバヤ
住所 大阪市中央区南船場3-8-1
交通 地下鉄「心斎橋駅」より徒歩6分
時間 11:00~19:00(金・土 11:00~19:30)
休日 日・祝
Reporter: 千絵ノムラ