これはキタ! 触れた瞬間に「ビビビ」とキタ! 何のことかというと、日本HP製のノートPC『Folio 13-1000』のことである。スペックよりも大きさよりも、これだけは言わせて欲しい。キータッチが最高なのだ!

ノートPCにおけるキーボードは、いわば妻であり嫁である。「こいつ」と決めたからには、長いこと……そりゃもう長いこと、下手すりゃ死ぬまで付き合い続けなければならない。

そんなキーボードの「タッチ」がイマイチだったらどうなるか。いつもそこにいる嫁に触れたら、なんだか痛い感触だったりしたら……。いくら最強スペックのPCだって、どんなに大金持ちの家庭だって、絶対にうまくはいかないのである!

デスクトップPCならば、キーボードを変更すれば問題ない。だがノートPCではそうはいかない。まさに結婚、乗り換え不可の特急列車だ。それ相当の覚悟が必要であることは、既婚者のみなさまならお分かりのことだろう。

しかしながら、耐えられないほどにキーボードが残念賞なノートPCも、事実、たくさん存在する。そんな時、人によってはUSB接続の「外付けキーボード」などを使ったりもするが、ある時ふと、こう思うのだ。

「何のためのノートPCなのだ」と。なんでキーボードのタッチを確認せずに結婚してしまったのだ……と。人間の世界に置き換えるならば、まさにこの外付けキーボードは愛人であり、浮気状態である。長続きはしない。絶対に。

その点、今回記者が新調したHP製のノートPC『Folio 13-1000』は、文句なしのキータッチ。ソフトであるのに、確かに感じる押し心地。ふんわりだが、ドンピシャリ。肌触り(指ざわり)も最高だ。

このキータッチをイスに例えるとしたら、まさしくこれはガッチリとお尻を包み込む高級志向のソファーである。革張りのソファーである。フニャフニャなのでは決してない。研ぎ澄まされたソフト感なのである。

今までさんざん、ダメなキーボードのPCを触ってきた。イスに例えるならプラスチックのベンチである。痛いのだ。指がとても痛いのだ。記事を書きまくる記者にとって、思いやりのないキータッチのキーボードは、それすなわち凶器になる。あまりにも痛すぎて、指にテーピングをしながら記事を書くこともしょっちゅうだ。そんな傷だらけの私が、一発で惚れたキータッチ、それがこの『Folio 13-1000』なのだ。

一応、簡単なスペックも書いておこう。

CPU:Intel Core i5-2467M(1.60GHz)
メモリ:4GB
記憶媒体:SSD(128GB)
画面:13.3インチ(1366×768)
大きさ:W318.5×D220.2×H18~20.3mm
重さ:約1.5kg
価格:7万9800円(税込)

である。とりあえずは文句なし。アルミ&マグネシウム合金製のゴージャスな外観もその気にさせる。だが、ひとつだけ惜しい点がある。それは、カタカナに変換するときなどに活躍する「f7」などのファンクションキーを使う時、「fn」ボタンと一緒に押さなければならないということである。ボタンが小さくても構わないから、そのままダイレクトに押せる仕様にしてほしかった。不満点はそこだけだ。

参考リンク:日本HP「Folio 13-1000」
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.