創意工夫をこらし様々な発明をしてきた技術大国ニッポン。その中でも日本発のもので20世紀最大の発明だと世界で称されているのはカップ麺だ。その手軽さ、美味しさから世界各国でローカライズされ独自の進化を遂げている。
中国も例にもれずカップ麺大国となっている。だが何と言っても中国。ビビリながら食べてみたところ意外と美味しい。しかもめちゃ合理的に進化していることがわかった。
記者が購入したのは台湾系企業「統一」の醤拌麺(ジャンバンミエン)だ。拌麺は茹でた麺に具をのせて混ぜる麺料理だ。汁なしタンタン麺を想像していただくと良いかもしれない。
拌麺カップバージョンだと、まず麺をふやかし、お湯を切ってから具を混ぜる仕様である。カップ焼きそばに近いジャンルだ。
開けてみて、まず「おや?」と思った。容器と具材が1つずつ多くついているのである。一体何に使うのだろうか。
見る限り具材はスープの素だ。「麺を柔らかくしたあとのお湯は捨てずにスープにしてね、容器も用意したから使ってね」ということなのである。
何とーーーー!! 記者は湯きりが苦手だ。よく麺を落としてしまうのだがこのシステムでは麺を流し台にブチまけるという危険がないではないか。麺をふやかした後のお湯を捨てないのは、なんだかとてもエコな気がする。合理的だ。
具材を入れてかきまぜるとできあがり。香辛料が食欲をそそる。食べてみると辛くてめちゃウマーーー! 食べるラー油風の具は麺と絡んでおいしい。まさに汁なしタンタン麺だ。個人的にはもう少し辛くてもいいが、おいしいと言っていいレベルだ。
スープはのりスープ、カップ麺だけだと偏りがちな栄養を補ってくれる気がするぞ。スープアイディアは日本でもやってほしいレベルだ。だが、スープの容器までつけるとコスト的に難しいのだろうか……是非お願いしたい!
ちなみに中国のカップ麺通によると、品質はピンキリ。はっきり言ってマズイものは食べ物とは思えないケミカル味だそうだ。「統一」のものはまずハズレがないとのこと。これは旅のお土産にも最適である。
photo:Rocketnews24.
▼中身、スープ用の容器もついているぞ
▼こちらがスープの素だ
▼湯きりのお湯はスープに使ってね
▼スープ、ちょっと麺が入ったけど気にしない!
▼こちらが醤拌麺、写真とちょっと違うけどピリ辛でウマイ!