中国で非常に楽しげに仕事をするクレープ屋さんがいるそうだ。だが小汚い屋台はさほど儲かるようにも思えない。社会的地位も高いとは言えない。

だが彼は「『楽しい仕事』なんかない。自分が楽しく働くだけ」と、とても楽しそうに仕事をし、そればかりかお客さんに幸せを振りまいてさえいる姿が感動を呼んでいる。

話題のクレープ屋さんは中国河南省で屋台を出している李広林さんだ。屋台はいつもにぎやか。というのも彼は踊りながらクレープを焼いてくれるのだ。楽しげな雰囲気に並んでいるお客さんもニコニコ、殺気立った様子もない。

だが、彼が話題になっているのはそのパフォーマンスだけではない。「この世に『楽しい仕事』なんかない、あるのは『楽しく働く人』だけさ」という信念を持って働く姿に多くの人が感動しているのである。

李さんは6年前に軍を退して以来、李さんはなかなかいい仕事につけず4度転職を繰り返している。この信念は彼の経験から得たものだそうだ。今ではニコニコと心から楽しく仕事をしている。その姿に自然とお客さんも寄ってくるようだ。
 
買いにきたお客さんは

「彼は心から楽しそうなんだ、自分にもそれが伝わってくるんだ」
「彼がクレープを焼いてるところを見ているだけで幸せな気分になっちゃうわ」
「彼の言う通り。仕事は変えられないけど、自分は変えられるもの」

と話している。またネット上でも多くの人が心を打たれ、Facebookで37万以上の「いいね!」がつけられている。

李さんの信念は言われてみればその通りだ。だが、人々に感動を与えているのは退役後、なかなかいい仕事が見つからず苦しんだ実体験からくる言葉に重みがあるからだろう。

標語を掲げながら営業していることについて李さんは「いいって思ったことは皆に伝えたいんだ。そうすることによって自分の活力にもなるんだよ」と語っている。

ちなみに、彼は最近また新しい言葉を看板に載せたそうだ。「朝目覚めたとき誰もが道を選ぶことができる『夢を見続けるか』、『夢を実現させるか』だ」とのことである。

参照元:Youtube kanzhongguo