以前、ロケットニュース24で中国には人体に害を与える物質で作られたニセ卵があることをご紹介した。どんな副作用があるか注意喚起がなされており、流通はくいとめられたかに思われたが類似品が市場で売られていることがわかった。

今度のニセ卵は加熱するとゴムになってしまうのものだ。しかも1個1元(約11円)とそんなに高くない。ネットユーザーも「こんな安いものまでニセモノが出ているのか」「利益があるとは思えない」と話題になっている。

ニセ卵の流通が発覚したのは黒竜江省のハルビン市だ。先日、ある女性が市場で生の鴨の卵を20個20元で購入した。1個あたり1元である。女性は卵を持ち帰る際、うっかり1つ割ってしまったそうだ。家についてすぐ、割れた卵を沸騰したお湯に入れて加熱したところ、たちまち異臭がたちのぼり透明だったお湯がにごってしまった。鍋から取り出すと黄身は溶けており、あとにはカチカチに固まった白身のみが残っていた。その白身からはもくもくとゴムを焦がしたような臭いが残っていたそうだ。

おかしいと思った女性は割れていない卵でゆでてみたところ、さわった感じは皮かゴムのよう。机に向かって投げてみると、勢いよく跳ね返ってきたらしい。どう考えてもゴムボールだ急いで市場に返しにいったが、卵売りは姿を消していた。

中国メディアによると、このニセ卵は化学物質を使用して作られたものらしい。当然ながら食べることはできない。中国ではネットで検索すれば、作り方は誰でも簡単に調べることができるとのことだ。
 
このニュースに対しネットユーザーは

「こんな安いものまでニセモノが出ているのか」
「利益があるとは思えない」
「1個1元じゃ、利益も数角レベルだろ(1角=約1.2円)」
「ゴムボールとしては安いよね」
「ニセモノ食品じゃなくて、食品サンプル職人にでもなったらいいのに」

とコメントしている。
 
ニセモノに慣れているはずの中国人もガッカリのようだ。なお、ニセ卵の見分け方だが、「売っている卵が全て他店より妙に大きい」、「価格が他店より安い」、「卵を振っても音がしない」、この3点に該当するものが疑った方が無難とのことである。

参照元:鉄血網(中国語)

▼加熱後の「白身」、卵のプルプル感はまったくゼロだ