日本のロックシンガー柳ジョージさん(63歳)が、2011年10月10日に腎不全で急死していたことが判明した。本人の遺志により、訃報は近親者のみに伝えられ、通夜と葬儀はすでに執り行われているという。

柳さんは、日本の音楽界に多大な影響を与え、同じくシンガーの久保田利伸さんやDJの赤坂泰彦さんは彼の大ファンであった。実はタレントの志村けんさんとは、親交を深めていた時期があった。訃報が公になった10月14日、志村さんは自身のブログで胸中を語り「寂しい、まだ若い 」と、偉大なミュージシャンの死に悔しさをにじませている。

志村さんが音楽に大変造詣が深いのはよく知られている。元々ドリフターズでキーボードを担当しており、今でも時折コントでプレーヤーの一面を垣間見せる。その志村さんが、「和製エリック・クラプトン」と呼ばれ、卓抜したセンスとテクニックを持つ柳さんにほれ込んだのは自然なことだった。柳さんの飾らない人柄も手伝って2人は飲み仲間となった。

柳さんが志村さんの要望に応え、『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(TBS系:1986年1月~1992年3月)のオープニング曲を提供したこともある。お互いがお互いのファンであることを、志村さんは著書「変なおじさん」で明かしているほど、2人は親しかった。

尊敬し合える関係にあった柳さんの死について、志村さんはブログで次のようにコメントしている。

「飲むと笑顔が可愛い。明るい人でカトチャンケンチャンごきげんテレビオープニングテーマ頼んだら 気持ちよく引き受けて下さいました。寂しい、まだ若い。ご冥福お祈り申し上げます」(ブログより引用)

短い文章ではあるが、志村さんが言葉を選んで思いをつづっている様子が伝わってくるようだ。改めて柳さんのご冥福をお祈りする。

参照元:志村けんオフィシャルブログ「Ken’s Blog