前回当サイトで紹介して、大反響ならぬ大絶叫を呼んだ韓国のホラー漫画『ボンチョンドンお化け』。きっと多くの人がこれを読んで、震え上がるほど怖い思いをしたことだろう。

しかし『ボンチョンドンお化け』の作者ホランさんは、これと同等、もしくはそれ以上に怖いウェブ漫画をもうひとつ作っていた。その名も『オクス駅お化け』。これは前回紹介した作品同様、実話に基づいて作られており、その怖さはまさにトラウマ級である。

それではそのストーリーについて紹介するが、この時点でかなりの怖さなので、読む際は夜眠れなくなることを覚悟して頂きたい。
 
『オクス駅お化け』(オクス駅は韓国に実際にある駅)
※この漫画は2009年D某コミュニティサイトC某掲示板にあった文と写真をもとに制作されました。

運よく終電に間に合った。やはり終電の時間なのか、駅に人がいない。
で……
(駅にいるある女を見る)
あの女は見物(みもの)だな。だから、酒は適度に飲むべきなんだよ。
あちゃ~、踊ってるよ。本当に笑っちゃうぜ。
こんな面白いもの一人きりじゃ楽しめないよな。

(男がネットの掲示板に投稿する)
【ネットの掲示板】
ユーザー名: ヨンシンネゴンドリ(この名前に特に意味はない)
題名: 今俺の目の前で、酔っ払った女がふらついてるwwwwwww
「今オクス駅で終電を待ってるんだけど、女がふらついているよwwヘッドバンギングすげえwwwwwwwwwwww」

「RE ネットユーザーA: 美人か?w」
「RE ネットユーザーB: 美人か?ww」
「RE ネットユーザーC: 美人か?www」
 
フッ、まったく男というやつは……

【ネットの掲示板】
「RE ヨンシンネゴンドリ: 髪が乱れ髪になってて顔が見えないwwwwwww」
「RE ネットユーザーD: ヤバwwwwwwwwww」
「RE ネットユーザーA: 写真撮って、載せてよ」
「RE ネットユーザーA: 早く撮って」
「RE ネットユーザーA: 早く」
「RE ヨンシンネゴンドリ: 分かった、ちょっと待って」
 
悪いけど、一枚だけ撮らせてもらうか?

(女の写真を撮って、掲示板に投稿)
【ネットの掲示板】
ユーザー名: ヨンシンネゴンドリ
題名: 酔った女の写真wwwww
「ずっとあそこでふらついている。行ったり来たりしながらwwwあんなことしてて、線路に落ちるんじゃないか?wwww」

「RE ネットユーザーE: マジで酔っ払ってるじゃんwwwww」
「RE ネットユーザーA: 体はなかなかイケてるんだけど……?」
 
(女が壁に頭をぶつけて)ドン!
あっ……ぶつけた。
あ!? 血が出てる……
あ、あれ大丈夫かな……

【ネットの掲示板】
ユーザー名: ヨンシンネゴンドリ
題名: 酔っ払った女が壁に頭をぶつけた!
「でも、本当に恐い。額から血が流れてるけど、まだふらつきながら歩いてる(汗)。行って、助けてやるか?」

「RE ネットユーザーF: えっ(汗)」
「RE ネットユーザーG: 119に連絡してwww」
「RE ネットユーザーH: 助けた瞬間に吐かれるぞwww」
「RE ネットユーザーI: 駅の事務所に連絡してGOGO!」
「RE ネットユーザーB: マジで酔っ払ったら何もできないwwwww」
「RE グムガルチ(この名前に特に意味はない): おい、気にせず、早く駅から出ろ。」
「RE ネットユーザーA: ↑こいつ心ないな……」
「RE ネットユーザーJ: 駅から出て、家にはどうやって帰るんだよ?wwww」
「RE グムガルチ: いや……そういうことじゃなくて、さっきの写真見たんだけど、ちょっとおかしいんだよ」
「RE グムガルチ: 心霊写真みたいなんだ」
「RE ネットユーザーK: バカwwwwwあの女がお化けだって言ってんのwwwwwwwwww」
 
いきなり、あり得ないお化けの話か。

「RE グムガルチ: あの女がお化けだと言ってるんじゃない、血の付いた手が女の髪を握って、引っ張ってんだよ」
 
え、まさか……
フッ……ちょっと相手に合わせてやるか?

【ネットの掲示板】
ユーザー名 :ヨンシンネゴンドリ
題名: グムガルチの言う通りみたいだ……
「よく見るとふらついているんじゃなくて、線路に行かないようにゆらゆらしているのかも(汗)」

「RE ネットユーザーL: うあ……鳥肌……」
「RE ネットユーザーM: 急に恐くなった……」
「RE グンガルチ: 何があっても助けに行くな。かなり強い悪霊だ。写真でも見えるぐらいだから、もう何も言えない」
「RE ネットユーザーG: お前、霊能力者とか、そういう類(たぐい)?」
「RE ネットユーザーN: 悪霊だなんてwwwグムガルチは中二病じゃね?www」
「RE グムガルチ: 霊能力者ではないけど、昔からお化けみたいものがよく見えた。とにかく早く駅から出ろ。」
「RE ヨンシンネゴンドリ: あの女はどうする?」
「RE グムガルチ: ひどいけれど……俺だったら絶対近付かない。一緒に巻き込まれるよ……」
 
マジでふざけてる……
あれ? どこ行った?

【ネットの掲示板】
ユーザー名: ヨンシンネゴンドリ
題名: 突然女が消えた(汗)
「掲示板を読もうと目を離している間に消えた(汗)」

「RE ネットユーザーO: はっ……」
「RE ネットユーザーG: 本当にお化けに取り憑かれたかww」
「RE ネットユーザーP: なら、さっきのあの写真は何……」
「RE ネットユーザーQ: 線路に落ちたんじゃない?」
「RE ネットユーザーR: えっ……線路に行ってみて(汗)」
「RE ヨンシンネゴンドリ: うん、見に行く」
 
(駅のホームでアナウンスが流れる)
「ただいま、クパバル行きの電車が参ります。
乗客の皆様は安全線の内側に一歩お下がり……」

あ、あれは何だ……?
(電車が通る音)パアアアアアン!

【ネットの掲示板】
「RE ネットユーザーS: 行かない方が良いと思うけど……」
「RE ネットユーザーT: なぜ戻って来ない?(汗)」
「RE ネットユーザーO: なんで来ない……」
「RE ネットユーザーU: 家に帰ったんじゃ……」
 
そのまま彼は戻って来なかった……
翌朝、オクス駅で投身自殺した男と女の記事が出た。多くの人が二人は恋人同士だと思ったが、警察の調べにより二人は何の関係もないことが明らかとなった。

(終わり)

今回のウェブ漫画は、前回ほどのインパクトはないかもしれないが、何度も読み返していくうちにその怖さがじわじわと伝わってくる作品になっている。

そして気になるのが、前回のような仕掛けがこの作品に施(ほどこ)されているかだが、今回はその仕掛けの有無についてはあえて言わないことにしよう。

それでは怖いものが大好きだという方は、ぜひ下のリンクからウェブ漫画を見て頂きたい。しかし怖いものは苦手、もしくは前回の作品を見て後悔したという方は、見ないことをおすすめする。なぜなら見てしまうと、夜の駅が怖くなって行けなくなってしまうかもしれないから。

(文=田代大一朗
参照元:NAVER:オクス駅お化け (韓国語)※このページで、ゆっくり下にスクロールすれば今回のウェブ漫画が見れます。