古川聡さん(47)といえば、6月8日にソユーズに搭乗、10日から国際宇宙ステーションに滞在している日本人宇宙飛行士である。

そんな古川さんは、ミニブログ「Twitter」で宇宙から続々と近況報告や国際宇宙ステーションのようすなどを投稿をし始めているのだが、中でも注目を浴びたのが体調不良をうったえるツイートである。

「主観的に。宇宙酔いしました。特に頭を急に動かすとウゲー、気持ち悪くて吐き気がする。頭の芯も重い。何とかしてください。」(古川さんTwitterより引用)

吐き気がするほど気持ち悪くなる宇宙酔とは一体何か? 至極簡単に説明すると、

・人間の平衡感覚(へいこうかんかく)は、耳の中にある「前庭器官」という加速度センサーによって感知されている。
・しかし、微小重力環境ではこのセンサーが正常に動作せず、平衡感覚が狂い、宇宙酔いが生じる。

というわけだ。個人差もあるが、宇宙酔いは数日間でおさまるとのこと。ちなみに3月11日の震災後に多発した「地震酔い」も、平衡感覚が狂うことなどが原因で起きる症状である。

なお、後の古川さんのツイートによると「宇宙酔いは初飛行の飛行士の3分の2程度が経験するとされ、一過性なので心配ありません。脳が無重量環境に適応する過程と考えられています。」、「頭の芯が重いのは体液シフトのためです。こちらも一過性で心配ありません。」とのこと。

古川さんの宇宙での活躍とツイートに、今後も注目していきたい。

参照元:Twitter Astro_SatoshiJAXA