英国国立医療院(NHS)が『セックスは楽しい事』というメッセージを盛り込んだ青少年の性教育指針書を出版して論議が起きている。満足感(Pleasure)という題名がついたその指針書の中で論議がおきている部分は「一日一度オルガスム(性的快感)を」というコーナー。

「セックスおよび自慰行為をする前に自身の体をよく知ることによって、気持ちも良くなる」と定義した上で、教師たちは10代のセックスおよび自慰行為が身体的・精神的にどのような肯定的影響を及ぼすのか子どもたちに説明できるようにならなければならないと明記されている。また、この指針書には教師が子供たちに「セックスは非常に楽しいこと」と考えるように奨励しなければなければならないと強調する。

この指針書に対しては様々な意見が寄せられている。例えば一部の教育専門家たちからは「10代の妊娠率が高いイギリスでは逆に起爆剤になってしまう。」と憂慮する声が大半の一方で、子供の専門雑誌で編集長を務めるスミス氏は「研究結果によれば心の準備が終わらないで性関係を持つと、精神的圧迫感に苦しめられると知られている」としながら「新しい指針書によって青少年らがこの問題に対して討論できるようになる。指針書は心の準備が終わり、セックスを楽しむことができるようになるまでは『性関係を自制しなさい』というメッセージを伝えている」と新しい指針書の重要性、役割を述べた。

指針書を発刊したNHSはスミス氏と同じ見解を明らかにしている。