ほぼ無料で地球上のあらゆる場所を3Dで訪れることができる『グーグル・アース』。なんと、そのグーグルアースを悪用し窃盗の下見として活用したイギリス在住の男、トム・バージ(27)が逮捕された。

彼は屋根に使用されている鉛を窃盗し転売するため、グーグルアースで目的の家を探し、屋根のサイズを測り実際に犯行に及んだという。半年間の間に博物館、教会、女子高などで被害があった。容疑者の友人へのインタビューによれば「あいつは家でグーグルアースをフル活用して、ロンドン南部周辺を物色してたよ。目的の建物をリストアップしてはニヤニヤしてた。鉛の屋根はグーグルアースでは暗く映るので判別できたんじゃないかな」という。

逮捕後、彼は窃盗を認め、8か月の執行猶予付で100時間の公共サービスと外出禁止の判決を受けた。捜査をした刑事は「逮捕後鉛の窃盗の件数が大幅に減った、これは逮捕によってかもしれない」と述べているという。

グーグルアースでは米軍基地の一部の画像が削除されたり、アメリカ合衆国副大統領公邸など一部の重要施設にはモザイクやぼかしなどが入れられているというが今回の問題はまた別次元の問題だけにグーグルアースの存在自体が根底から議論されるのは必至だろう。

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