ここ数年、野菜に生産者の名前や顔写真が付くようになった。安全性を示すためのものである。おかげで、安心して買い物ができるようになった。これを応用して、Webサイトにも「私が作りました」ということを示す顔写真を付けるのが流行るのではないかと言う人がいる。『株式会社すみましん』というサイトの運営者、住正徳さんだ。
「昨年は食の安全が問題になった。今年はサイトの安全に注目が集まると思う。というわけで、サイトを作った人間が顔を出してアピールすべきだと考えた。野菜とかにある「私が作りました」マークをサイトにも配置するのはどうだろう?これが2009年のWebスタンダードになる、かもしれない」とのこと。もちろん彼は実際に、このサイト上に顔写真を付けている。
何故こんなことを始めたのか?実際に効果はあるのか?詳しい話を聞いてみた。
記者: 「私が作りました」という顔写真を付けることについて、詳しくお話を伺ってもよろしいでしょうか?
住氏:あまり深く考えずにやったことでして答えられる事は少ないのですが…。
記者: 大丈夫です。Webサイトに「私が作りました」ということを示す顔写真を付けたきっかけを、もう少し詳しく教えて頂けますか?
住氏:野菜やお肉だけでなく、ホームページも作った人の顔が見えるべきだと考えたからです。
記者:確かにどんな人が作ったのか気になるサイトもありますよね。それでは、顔写真を付けてよかったことはありますか?
住氏:訪問者の人たちが安心してホームページを閲覧出来るようになった、と勝手に思っています。
記者:勝手に思っているんですか(笑)住さんが始める前でも後でもいいのですが、他のサイトでも顔写真を付けているところを見かけましたか?
住氏:今のところ見かけていません。もっとみなさんも「私がつくりました」と顔を出して欲しいです。
記者:そうでしたか。ブログやECサイトなんかですとたまにありますが、普通のサイトではあまり見かけませんよね。「もっとみなさんも「私がつくりました」と顔を出して欲しい」とのことですが、誰かに顔写真を付けることを勧めましたか?
住氏:何人かの友人に勧めましたが、誰もやってくれません。
記者:確かに勇気がいる行為ですよね。最後に、顔写真を付けることについて何か一言お願いします。
住氏:すべてのサイトに「私がつくりました」マークが入ると良いと思います。顔出しをしてサイトの安全を守ってもらいたいです。
記者:お忙しい中、ありがとうございました。
ブログやmixi、MySpaceやショッピングサイトなどではたまに顔写真を見かけるが、その他のWebサイトやWebサービスではあまり見かけることはない。たまにWebサイトやサービスが人気になり、インタビューで作った人の顔写真が他サイトで載ることがあるが、これはごく稀なケースだと思う。
というわけで、WebサイトにもWebサービスにも安全性を示すために顔写真を付けるこの行為、是非とも流行ってほしいものである。
記者(藤岡あかね)