ひょんなことから大阪に来てしまった東京育ちの私(記者)は、とても腹が減っていた。なんだかよくわからないが、ここは「ナンバ」という場所であるようだ。大阪出身の本誌スタッフに電話をかけ、オススメの食い物を訪ねてみると……「たこせん」であるという。

一体なんなんだ、たこせんって。聞いてみると「たこ焼きをえびせんで挟んだもので、持ち歩きにも便利! これを食べながらショッピングなんてしちゃったりすることも」という食べ物らしい。なんだかすごいな、たこせん。ということで食べてみた!
 
行ってみたのは、大阪記者もオススメするお店『たこ焼き道楽 わなか 千日前 本店』である。ものすごい行列だが、私の心はたこせんモード。もうあとには戻れない。一番シンプルな「たこせん」を注文し、ドキドキしながら食べてみる。すると……
 
バリフニャ!
 
なるほど……なるほどである。味は文句なしに美味い。さすが、行列ができることはある。そして食感は想像通りの食感だが、えびせんのバリバリとたこ焼きのフニャフニャが同時に味わうことができる。これなら持ち歩きにも便利そうだ……と思ったのだが!
 
食べ続けていると、「ブンニュ」となるのである。ブンニュと、えびせんに挟まれたたこ焼きが、えびせんからハミ出てくるわけである。ハミタコ状態になるのである。かじるとブンニュでハミタコ状態。さらに、時間がたつとえびせんがシナシナになり、「バリフニャ」どころか「フニャフニャ」になるわけで、とても切ない感じになるのである。

しかしながら、記者(私)はこう思っている。きっと、私の食べ方が間違っているのであると。大阪の人はハミタコなんてダサいことはしない。モタモタと食っているからフニャフニャになるのだ。きっとそうだ、そうに違いない。なお、「たこ焼き道楽 わなか」には、様々なたこせんが売られているが、一番シンプルなたこせんの価格は100円である。安い!

Photo:RocketNews24.
 
■お店データ
たこ焼き道楽 わなか 千日前 本店
大阪府大阪市中央区難波千日前11-19