20年以上連載を続けている、漫画『ベルセルク』のロードショーがいよいよ開始された。この作品は中世ヨーロッパをモデルにしたダーク・ファンタジーで、主人公の剣士ガッツを取り巻く物語である。今回放映となったのは、3部作の第1作目「黄金時代篇1 覇王の卵」だ。ガッツの幼少期から輝かしい青年期を描いており、作品全般からは高揚感が漂っているという。

この映画の放映を記念して、カラオケチェーン「パセラ」が映画公開日よりチェーン店全7店舗で、コラボメニューの提供を開始。また秋葉原の店舗には「ビストロ ベルセルク」が登場、ここでしか食べられないオリジナルメニューを提供しているのである。

なかでももっともインパクトがあるのは、ガッツの操る大剣「ドラゴンころし」をイメージしたステーキだ。見た目だけでなく、食い応えも満点だッ!

今作は独自の世界観をもったダーク・ファンタジーである。日本だけでなく海外でも評価が高い、むしろ海外の方が熱狂的なファンが多く、独自にムービーを制作する人や熱心にコスプレをする人も多いくらいだ。とはいえ、国内累計販売数2400万部を超える人気コミックである。今回の映画化を待ちわびた人も少なくないはず。

秋葉原電気街店にお目見えしたビストロ ベルセルクには、そんなファンも納得のメニューが数多く用意されている。

もっともインパクトがあるのは、「ドラゴンころし ガッツステーキ」ではないだろうか。刀をかたちどった牛肉は柔らかく、和風の味付けがほどこされている。メニューには作品の名セリフ「それは剣というにはあまりにも大きすぎた……」の下りが、ユニークなアレンジで掲載されている。

そのほか、ガッツの敵ゾッドをモチーフにした「ゾッドの黒いリゾット」や、同じく敵であるゴッドハンド(4人)を題材にしたスイーツの合わせ盛り「ゴッドハンドのスウィーツプレート」など、趣向をこらしたものばかりだ。「よくここまで再現したな!」と思わず驚かされる品々、しかもそのすべてがウマイ!! これは作品を知らない人が食べても、満足の味である。またドリンクも作品をイメージしたものが用意されている。

これらのメニューは一体どうやって作っているのだろうか? 同店の朝藤猛総店長にお話をうかがったところ、キッチンスタッフが作品を熟読した後にアイディアを持ち寄り、そのなかから全体のバランスを考えてメニュー作りに落とし込むそうだ。つまり素案の段階で、実際に提供されるメニュー(21品)の倍以上を考案していた訳だ。

ちなみにこれらの料理を一品注文するごとに、作品オリジナルコースターがプレゼントされるとのことだ。映画をご覧になった後はビストロ ベルセルクで食事をし、映画の感慨にふけるのも良いだろう。

写真:Rocketnews24

▼ 「キャスカの突きローストポーク」
▼ 「グリフィスのホワイトパスタ」
▼ 「ドラゴンころしのガッツステーキ」、大剣を見事に再現
▼ 「髑髏(どくろ)の騎士麺」
▼ 「ゾッドの黒いリゾット」、料理は作品と異なり可愛らしい
▼ 「鷹の団の鷹の爪炒め」、思ったほど辛くなくお酒と良く合う
▼ 映画をイメージしたユニークな料理
▼ 「べヘリットのシャーベット」
▼ 「ゴッドハンドのスウィーツプレート」、画像中央は「べヘリットを持つ手」をイメージしている
▼ 「髑髏の騎士ハニトー」、ゴマアイスのゴマ感がスゴイ
▼ 「ガッツとグリフィスの出会いと別れのハニトー」、別添えのチョコレートを上からかけると白いアイス(グリフィス)が黒く変身
▼ スイーツ、ドリンクもバラエティーに富んでいる
▼ ビストロ ベルセルクでは1品オーダーごとにコースター、カラオケパセラ7店舗ではコラボメニューをオーダーで缶バッチがもらえる