昨日2月3日は、インターネット上もテレビもスーパーもデパートもコンビニもどこもかしこも恵方巻き恵方巻きのオンパレードでした。

まるで恵方巻き屋の黒幕に洗脳されてしまうかの如く猛烈な恵方巻き推しだったので、きっと食べたくもないのに無意識に恵方巻きを食べてしまったという人もいるでしょう。

そんななか私は恵方巻きの毒電波に負けること無く、2月3日を乗り切りました。しかし、恵方巻きの悪夢は2月3日では終わっていなかったのです……。

12時頃仕事を終えて電車に乗り自宅に帰る途中、お米がそういえばあと一合半ぶんぐらいしか残っていないことに気づき、深夜1時まで営業している近所のスーパーへと向かいました。

お気に入りのあきたこまちの無洗米とカルピスを購入し、レジへと歩いている時に惣菜売り場で信じられない光景が目に入りました。なんということでしょう。そこには敗者の烙印のように半額シールを貼られた無数の恵方巻きたちが売れ残っているではありませんか!

冗談じゃない…!バカみたいに口をあんぐりあけて太巻きを食べるだけのイベントのためにこんなに大量の廃棄が出るなんて…! 許されるはずがないっ…!あんなものは遊び…! 単なる広告戦略ではないかっ…!日本の食料廃棄量…!1年で1000トン以上…!許せないっ!恵方巻き許せないっ!残飯大国日本っ…!

恵方巻きの山に怒りを覚えた私は、無我夢中でカゴに半額シールが貼られた恵方巻きたちを入れていきます。しかし手持ちのお金は5千円ちょっとしか無く、あきたこまち1980円とカルピスを買うと3000円しか残りません。泣く泣く限界の3000円までの恵方巻きを買い占めて、スーパーを後にしました。

バカなことをしているバカ女だって思ったでしょう? ええ、確かに私はとんでもないバカです。少なくとも土日はずっと恵方巻きを食べ続けなければならないですし、もし痛んでしまったらお腹を壊す可能性だってあるのは分かっています。

ただ、くだらないイベントのために日本の食料廃棄率が上がってしまうのが許せなかったんです。恵方巻き美味しいっ…!恵方巻きウマいっ…!

(文・写真=江田島平子