2011年12月2日より、東京・ビッグサイトで「第42回東京モーターショー2011」が開幕する。一般公開に先立って11月30日・12月1日の両日、報道関係者招待日が設けられており、ロケットニュース24取材班も会場に足を運んだ。

今回は12カ国1地域から計179のメーカーから、最先端の技術を駆使した車が出展されている。なかでも多くのメーカーが力を入れているのが、将来のモビリティを担うであろう「シティコミューター」だ。これは軽自動車よりも小さく、近距離移動に特化した車両である。なかでも目を引いたのが、軽自動車の大手「スズキ」(スズキ株式会社)のQ-Conceptだ。

オレンジ色の車体のインパクトもさることながら、ドアの開閉が大変ユニークである。

この車両は、2輪車と4輪車の中間として位置付けられるまったく新しい乗り物である。全長は2.5m、前後のシートに1人ずつ乗る2人乗り。コンパクトで扱い易い仕様になっており、通勤や通学、買い物などのシーンでの活用を見込んでいる。

オレンジの車体はとても鮮やかで、見た目にもインパクト絶大なのだが、それ以上にドアの開閉する様子が面白い。中央にある丸い部分に手を当てると、ドアがせり出して、持ち上がるようにしてクルッと反転するのである。また、後部のウィンドウも持ち上がるようになっているので、乗り降りし易いのではないだろうか。

しかしながら、一点懸念がある。ドアが広く開くのは良いのだが、雨降りの日には、雨風が吹き込みシートが濡れてしまうのではないだろうか。どしゃ降りのなか乗り降りするとなると、車内が水浸しになる気がするのだが……。

いずれにしても、車とバイクの中間の乗り物として、モビリティの未来を感じさせてくれる。

写真:Rocketnews24

▼ ドアの開閉がユニークな「Q-Concept」
▼ 直列のシートで2人乗り