2026年7月現在、日本には1200以上の道の駅があるのはご存じだろうか。全国各地に広がり、日々進化を続けている道の駅。そんな全国の道の駅900駅を巡った道の駅マニアYouTuberである私(スーザン。)は今、静岡県熱海市にいる。道の駅はこの市には一つもないというのに。

これは決して観光や自分探しの旅ではなく、実は道の駅のない熱海市が今、道の駅マニア注目の地となっているのである。なぜならば……!

・全国に大人気道の駅を展開する仕掛け人

注目の理由は、道の駅好きならご存じの、茨城県の『道の駅常総』、埼玉県の『道の駅べに花の郷おけがわ』や徳島県の『道の駅くるくるなると』など、数々の大人気道の駅を手掛けている最強の仕掛け人・株式会社TTCだ

私たちもこれまで、TTCが関わる道の駅や施設を数多く取材し、そのプロデュース力に何度もド肝を抜かれてきた。そんなTTCの真の本拠地が静岡県熱海市なのである。ゆえに、熱海ではTTCのもう1つの顔を知ることができる。TTCグループが運営する飲食店が数多く展開されているのだ。

そんなわけで、TTCのグループ会社『株式会社夢タカラ』が熱海に9店舗目となる新店舗をオープンしたという情報を聞きつけ、YouTube『拝啓、道の駅から』の相方のだんぺいと共に熱海に来たわけだ。


・熱海の夜が静かすぎる問題に終止符を

熱海といえば温泉や海鮮グルメで知られる、全国有数の観光地。近年は若い世代の観光客もめちゃくちゃ増えていて、駅前や商店街は昼間、歩くのも一苦労なほどの熱気で賑わっている。

だが、実際に夕方以降の街を見てみると、昼間の爆発的な賑わいとは打って変わって、驚くほど静かになっていくのだ。ぶっちゃけ、20時を過ぎると営業しているお店が限られてくる。

「熱海をもっと盛り上げたい」「夜の街をもっと賑やかにしたい」──。そんな熱い想いから、2026年5月24日に満を持して爆誕したのが、今回のお目当てであるおさかな食堂グループ系列店の9店舗目、『熱海おさかな食堂炙り家 別邸』だ。

場所はJR熱海駅から徒歩で約15分。熱海銀座をググッと海側へ進んだ先にある。駅前の喧騒とはまた違った大人の雰囲気が漂うエリアで、観光客はもちろん、地元の呑兵衛たちも多く利用する隠れ家的スポットだ。

暖簾をくぐって店内に入ると、まず鼻腔をくすぐるのが香ばしい炭火の香り! 

席はカウンターとテーブルがあり、奥へ進むと想像以上に広々とした空間が広がっている。炭火の熱気と香りが相まって、どこか大人の隠れ家チックな居酒屋空間を演出しており、この時点でレモンサワーが恋しくなる。


・海鮮の王者が仕掛けるガチの肉という衝撃

これまで海鮮を中心に熱海を席巻してきたおさかな食堂グループ系列店だが、なんと今回の新店舗で新たに挑戦したのは肉料理。担当者の方に話を伺うと、「海鮮丼はもう十分やった」という、強者の余裕すら感じるパワーワードが飛び出してきた。海鮮の街・熱海であえて肉に挑戦。その男気、嫌いじゃないぜ! 

メニューを開くと、肉刺し、レバー、馬肉料理など、これまでの店舗とは一味違う、尖りまくった肉のラインナップがズラリ。もちろん、おさかな食堂らしさ全開の海鮮メニューも健在だ。まずはTTC系列の代名詞とも言える、お馴染みの体験型グルメから。


ドォォォーーーン!!!

運ばれてきたのは、名物の「炙りてっぺん丼(税込2838円)」。山盛りに盛り付けられた煌びやかな海鮮を、なんとスタッフさんが目の前で豪快に炙ってくれる演出だ。

「どっこいしょ! どっこいしょ!」の威勢の良い掛け声とともに、燃え盛るバーナーの炎で炙られていく海鮮たち。香ばしい香りが店内に広がり、完成を待つ時間すら極上のエンターテインメントである。

てっぺんの卵黄を崩し、ぎっしり詰まった海鮮を一口運べば、表面は香ばしく、中はレア。食感はどこまでも柔らかく、卵黄のまろやかさが加わることで海鮮の旨みが何倍にもブーストされる。美味い、美味すぎる。



・肉の怒涛のラッシュに胃袋が限界突破


しかし、今回の主役はあくまでお肉。ここから怒涛の肉ラッシュが我々を襲う。

まず届いたのは、日本最大級の地鶏として知られる「天草大王の炭焼き(税込1298円)」。炭火で一気に焼き上げることで香ばしさがガツンと加わり、噛むごとに濃厚な旨味がジュワッと溢れ出す。

続いてやってきたのが、「肉刺し 天草大王のとりわさ(むね)(税込1078円)」

見てくれ、この山のように盛り付けられた西洋わさびの圧倒的存在感を。降り積もった雪のような西洋わさびは従来のとりわさとは一線を画す。食べてみると不思議と刺激は控えめで、風味だけが優しく鼻を抜ける。

ここに合わせるのは、九州の甘めの醤油。炙りの入った天草大王の香ばしさと、とり刺しならではの妖艶な柔らかさが完全に融合し、箸が止まらない。

さらに、炭焼きとしては極めて珍しい「馬ひも(税込1408円)」(馬の中落ちカルビ)が登場。馬肉を炭火で焼いて提供するお店なんて滅多にない、数量限定のプラチナメニューだ。馬肉特有の濃い旨味に炭火の香ばしさが加わり、めちゃくちゃ力強い味わいに仕上がっている。

これまた他では見かけない、ネギトロの馬肉版である「馬とろ丼(税込1188円)」や、お酒好きなら気絶間違いなしの「ホルモンミックス(レバー・センマイ・ハツ・大腸・小腸)(税込1078円)」も美味しい。美味しい。美味しい。


・今回の真の主役、レバーをしゃぶしゃぶする狂気

そして、今回私が一番脳みそを揺さぶられた驚きの新メニューがこれだ。

「国産牛レバーしゃぶしゃぶ(税込1298円)」。


なんと、にんにくを加えた熱々のごま油の中に、新鮮な国産牛レバーを贅沢にしゃぶしゃぶしていただくという斬新ながらもワクワクさせてくれるスタイル。表面だけにサッと火を通し、中は極上の半生状態。タレにくぐらせて口へ放り込めば、とろけるような官能的な食感と、レバーならではの濃厚な旨みが脳内麻薬をドバドバと分泌させる


色んな種類の海鮮串、天草大王手羽串焼き(税込869円)、ホルモンつくね串焼き(税込649円)など、串焼きメニューの充実っぷりも凄まじく、これでお酒を飲む大人は絶対に幸せになれると確信。近くの席で沢山の食事と酒を楽しんでいる夫婦がいたが、生まれ変わったらあの人になろうと心から思ったくらいだ

宴の最後を締めくくるのは、こちらの「味噌ちゃんこ鍋(税込1人前 1639円)※2人前から注文可」

使用されている味噌は、あの熊本の老舗味噌メーカー『やまうち本店』の味噌。美味鶏静岡育ち鶏モモ、天草大王つみれ、山盛りの野菜、そして海鮮の旨みがこれでもかと溶け込んだスープは悪魔的なコクがあり、最後の締めまで完璧に胃袋をロックオンされてしまった。



・熱海の夜は、これからもっと面白くなる

居酒屋としてお酒を片手にゆっくり楽しむのはもちろん、しっかり白米をガツガツ食べたい食事メインの方にも超絶おすすめできる、全方位隙なしの神店舗だった。

今回、熱海の街を歩いて改めて感じたのは、単なる王道の観光地ではなく、今もなお凄まじいスピードで進化を続けている街だということ。そしてそのカルチャーのド中心に、おさかな食堂グループ系列店の存在があった。

海鮮、肉、さらにはスイーツへと広がる彼らの飽くなき挑戦は、まさに、道の駅で培われた地方創生の魂そのもの。みなさんも熱海を訪れた際は、昼の海鮮だけでなく、ぜひ夜の『炙り家 別邸』で最新の熱海カルチャーを五感で堪能してみてほしい! 

私たちの流浪の旅はまだまだ終わらない。次回のレポもお楽しみに! 

・今回紹介した店舗の情報

店名 熱海おさかな食堂炙り家 別邸
住所 静岡県熱海市銀座町4-11 グリーンビル 1階
営業時間 平日15:00〜23:00(L.O.22:00) / 土日祝、繁忙期12:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日 祝日、繁忙期を除く火曜日

参考リンク:株式会社夢タカラ熱海おさかな食堂炙り家 別邸、YouTube「拝啓、道の駅から」
執筆: スーザン。
Photo: Rocketnews24.

▼ちなみに、ここでも紹介できなかった料理や魅力を含め、YouTubeチャンネル「拝啓、道の駅から」でチェックしてほしい!!!