最近、訪日外国人のあいだで旅行計画にAIを使う人が増えているらしい。穴場スポット探しもAI頼みだという。

それはちょっと気になる。

先日、久しぶりに吉祥寺へ行く機会があった私は、ChatGPTに「外国人にまだバレていない吉祥寺の穴場」を聞いてみた。個人的に潜入や裏側が好きなので、「裏側」というキーワードも追加してみる。

すると案内されたのは……思った以上に、「裏側」な場所だった。

・久しぶりの吉祥寺すごい楽しい

吉祥寺に来るのは、たぶん10年以上ぶり。

駅前は相変わらず人が多く、観光客らしき外国人の姿もちらほら。歩いているだけで気になる店が多いし、昼を過ぎても行列のできている店が目につく。

穴場を探しに来たはずなのに、行ってみたい場所が多すぎるな……と思いつつ、ChatGPTが案内した場所へ向かうことにした。ちなみにChatGPTが最初に出してきたのは、ダイヤ街やサンロードの裏道、昼間のハモニカ横丁などだった。

たしかにそれはそれでいい。特に、ハモニカ横丁で昼間から飲んでいる人たちを眺めながら歩くのも楽しい。

でも私が求めているのは、もっと意外性のある穴場である。そんななか、ひとつだけ妙に気になる場所があった。



・目があったのは……

ChatGPTの案内通り、東急百貨店方面の、とある場所へと向かった。

人通りはまだ多い。

「本当にここに穴場ある?」と思いながら歩いていくと、たどり着いたのは……


駐車場?



空き地?



いや、違う。これだ。

室外機とダクトの密集地帯、発見!

目の前に現れたのは、古いビルの外壁にむき出しで設置された、大量のダクト、銀色の太い配管、びっしり並ぶ室外機。なるほど……たしかにこれは、ビルの “裏側” そのものである。

観光地っぽい華やかさはゼロ。カフェもスイーツも映え看板もない。でも、これが妙にいい。廃墟好き、配管好き、工場好きにはちょっとたまらない光景だ。

しかも、全然人がいない。

目が合ったのはだいたいカラスだけである。間違いなく穴場である。


・AI散歩、ぜひお試しあれ!

なんでもかんでもAIに頼るのは賛否あると思うが、今回のように少しクセのある条件で聞いてみると、ガイドブックには載っていない自分向けの穴場に出会えることもあるのかもしれない。

少なくとも私は、吉祥寺で大量の室外機とダクトを見て満足した。条件次第で案内される場所は変わると思うが、散歩がてら一度試してみるのもおもしろいかもしれない。

執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.

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