これまで『ポン・デ・リング』や『もっちゅりん』など、さまざまな新食感ドーナツを生み出してきた我らがミスタードーナツ。その新作が完成したという情報が編集部に飛び込んできた。ついに来たか……!

なんでも “どらやき” をモチーフにした新生地を使用しているとのこと。どら焼きだと……? 一体どんな味なんだ? 気になりすぎて悶々としていると、そこへ一本の電話が。

そう、まさかのミスタードーナツからである。

・突然の電話

ある日のこと。新宿の編集部で仕事をしていると突然スマホが鳴った。電話の相手は、なんとミスタードーナツの担当者。直接かかってくるとはただ事ではない。


話によれば、ミスタードーナツは2026年3月25日(水)、祇園辻利とコラボした『宇治抹茶ドーナツシリーズ』という新商品を5種類発売するそうだ。

「よかったらその実物を食べに大阪の本社まで来ませんか?」というお誘いの電話だったのだが……大阪か。けっこう遠いな。迷った結果……。


じゃあ今から行きます


というわけで新幹線に乗って……。


大阪へ。


ここがミスタードーナツを運営するダスキンの本社か。さすが大きなビルだ。それでは失礼して……。


来ちゃった☆


会議室に通されたので扉を開けてみると……。


む! 誰かいるぞ。その瞬間すべてを理解した。


あなたが神か。


・新商品とご対面

ご紹介しよう。今回の新ドーナツを生んだ、商品開発部の諏訪さんである。

ではさっそくですが諏訪さん、新生地を使ったというドーナツを見せてもらえますか? いや、もう待ちきれない! 今すぐ見せてくれ!!


「こちらです」


うおおおおおおおおお!!!


こ、これが2026年3月25日(水)発売の新商品。名前は……ええと何でしたっけ?


『ドら抹茶』です」


『ドら抹茶 つぶあん華ホイップ』(テイクアウト:税込334円、イートイン:税込341円)と……」


『ドら抹茶 栗あん抹茶ホイップ』(テイクアウト:税込345円、イートイン:税込352円)の2種類をご用意しました」


なるほど。ドーナツの「ド」と、どら焼きの「ら」『ドら抹茶』ですか。決して誤字ではないことはハッキリお伝えしておきたい。

さて、今回はどらやきをモチーフにした商品とのことで、諏訪さんにはいろいろお話を聞かせてもらいたいんですが……。


もう待てないのでいったん食べますね。


・新しすぎる食感

フライング気味にまずは『ドら抹茶 つぶあん華ホイップ』をガブリ。すると次の瞬間……え!? な、何だこの生地は!

いつものドーナツの食感だけではない。それとは別の食感もあるというか……。とにかく、これまでのドーナツとはちょっと違う気がするぞ! 一体何が起きているんだーーーーー!?


諏訪さん「『ドら抹茶』はイーストドーナツの “ふんわり食感” と、どら焼きの “むっちり食感” を掛け合わせた “ふわむち食感” の生地に仕上げています。


──“ふんわり” と “むっちり” の融合ですか。でも、それらの食感って本来は相反するものだと思うのですが。


諏訪さん「そうなんです。なので、たとえば小麦粉の種類をどんな割合で入れようかとか、そのあたりの配合の調整はとても難しかったですね。“ふわむち食感” を出すため、何度も何度も試作を重ねました」


たしかに『ドら抹茶』には、『シュガーレイズド』や『エンゼルクリーム』のようなイーストドーナツとはどこか違う、それでいてどら焼きとも違う独自の歯触りがある。開発過程の試行錯誤が伝わってくるかのような、絶妙な食感である。


・王道の味わい

『ドら抹茶 つぶあん華ホイップ』は、祇園辻利の宇治抹茶が練り込まれた生地に、北海道あずきあんと宇治抹茶ホイップをサンドし、きなこシュガーと黒みつをトッピングしたもの。

もはや文字だけでも美味しいことが確定してしまっているが、実際に食べるとさらにスゴイぞ。

口に入れた瞬間に漂う宇治抹茶の上品な香り、あんことホイップの幸せな甘さ、黒みつのコクと風味など、それらすべての要素が溶け合い、混ざり合って生地の “ふわむち食感” を引き立てている。


見た目以上にボリュームがあって、満足感が高いのも特徴だ。また、諏訪さんによれば『ドら抹茶 つぶあん華ホイップ』は見た目にもこだわりがあるという。


諏訪さん「今回は写真を撮っても可愛くなるようにしたかったので、クリームがちょっと見えるような仕上げにしています。(『ドら抹茶 つぶあん華ホイップ』を指差して)特にこの子は……」


──(この子って呼ぶんだ)


諏訪さん「ホイップの絞り方が通常のドーナツとは違う口金を使っていて、見た目も華やかになるよう工夫していますね」


・もう一つの『ドら抹茶』

それでは続いて『ドら抹茶 栗あん抹茶ホイップ』をいただいてみよう。といっても、さすがに本日2個目なので大した驚きは……。


と思ったらさっきと全然ちゃう!!


『ドら抹茶 栗あん抹茶ホイップ』は、祇園辻利の宇治抹茶を練り込んだ生地に、さらに宇治抹茶チョコをコーティングし、栗あんと宇治抹茶ホイップをサンドしている。

宇治抹茶の香りに負けじと、栗あんの濃厚な甘みが口の中を満たす強力な一品だ。味のインパクトも特大であるが、それ以上に鮮烈なのが仕上げにトッピングされたキャンディングアーモンド。

生地の “ふわむち食感” を追いかけてやって来る、アーモンドのカリカリとした食感が予想外で実に楽しい。


『ドら抹茶 つぶあん華ホイップ』が球速160キロのド真ん中ストレートなら、『ドら抹茶 栗あん抹茶ホイップ』はエグイ曲がり方をする魔球といったところか。


・どら焼きの謎

ただ、ここで一つどうしても気になることが。そもそも、なぜどら焼きだったのか? なぜどらやきをモチーフにしようと思ったのか? 教えて諏訪さん!


諏訪さん「抹茶を使った新しい生地を作るにあたって、どんなものがいいかなとテーマを考えた時に、やはり抹茶の素材は “和” の系統が合うだろうということで、和菓子をいろいろ調べていました」


──なるほど。その中でどら焼きを発見したんですね。


諏訪さん「はい。あと、ドーナツとどら焼きって……『ど』つながりだなと


──そこ!? そこの語呂合わせなんですか!? 諏訪さん!


諏訪さん「それもあります(笑)。もちろん、どら焼きでできたドーナツって面白いなと思ったのと、どら焼きはドーナツで表現しやすいな、というところが主なきっかけにはなっていますが、その中で『ど』も……」


──インスピレーションの一つになっていると。


諏訪さん「そうですね(笑)」


・人気シリーズがリニューアル

『ドら抹茶』に関するまさかの裏話が聞けたところで、忘れちゃいけないのがリニューアルした『ポン・デ・宇治抹茶』である。

今回は宇治抹茶との相性を追求し、よりやわらかく宇治抹茶の味わいを楽しめるポン・デ・宇治抹茶生地に仕上げたそうだ。


それがこちら!


『ポン・デ・ダブル宇治抹茶』(テイクアウト:税込237円、イートイン:税込242円)は、祇園辻利の宇治抹茶を練り込んだ “もちもち食感” のポン・デ・リング生地に、宇治抹茶チョコをコーティングしたもの。

抹茶の渋みを存分に味わえる贅沢な一品だ。


続く『ポン・デ・ザク宇治抹茶ミルク風』(テイクアウト:税込259円、イートイン:税込264円)は、同じく宇治抹茶が練り込まれた “もちもち食感” のポン・デ・リンング生地にホワイトチョコをコーティングし、宇治抹茶クランチをトッピング。

ミルキーな味わいと、ザクザクした食感との対比が実にオシャレである。


最後は『ポン・デ・宇治抹茶 あずき抹茶わらびもち』(テイクアウト:税込270円、イートイン:税込275円)。宇治抹茶が練り込まれた生地に北海道あずきあん、そしてとろりとした宇治抹茶わらびもちをサンドし……。


さらに宇治抹茶チョコをコーティング! ただでさえ“もちもち食感” の生地に、わらびもちまで仕込んであるだけあって満足感がハンパではない。三者三様の美味しさを楽しめるぞ。


・ありがとう大阪

はあ……。『ドら抹茶』も、新しくなった『ポン・デ・宇治抹茶』も本当にスゴかった。わざわざ大阪まで来た甲斐があったというものである。その美味しさに敬意を表しつつ、そろそろおいとましようと思います。


結構なお点前でした。


ミスタードーナツと祇園辻利がコラボした『宇治抹茶ドーナツシリーズ』は、2026年3月25日(水)より販売開始だ。


抹茶マニアも、そうでない人もぜひ一度食べてみてほしい! さて、と……。


東京に帰るか。


参考リンク:
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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