WBCの開幕戦から世界を揺るがしているのは「選手の華麗なプレー」と「審判による疑惑の判定」である。どう見てもボールなのにストライク……納得のいかない表情を浮かべる侍ジャパンの選手たちに、思わず同情してしまった方も多いのではなかろうか。

先日、元日本ハムファイターズの広瀬哲朗さんと一緒に日本代表を応援する機会があったのだが、選手たちの “判定に納得いかない表情” を見ながら、広瀬さんはポツリとこんなことを言っていた。「私にも忘れられない試合があってね……

その内容がかなり衝撃的だったうえにあまり知られていない話だったので、ここで紹介したい。

・レギュラー定着前の話

広瀬さんがまだレギュラーに定着する前のこと。日本ハムが大量失点でボロ負けしていて、広瀬さんが途中出場することになったという。つまり若手が首脳陣に実力をアピールするチャンスである。


「僕はアピールしないといけない立場だったからね。1打席1打席が勝負だったんだよ


そして迎えた最終回。2アウトの場面でバッターボックスに広瀬哲朗。試合に勝つ見込みはほとんどなし。ただ、何とか出塁して自分の存在をアピールしたい場面だ。粘って粘って、しかし……ストラーイクッ



「完全なボール球をストライクと判定されて見逃し三振になったんだよ。審判は早く帰りたかったんじゃないかな。もう頭にきてね……『どう見てもボールじゃねえか。頭おかしいだろ!』って言っちゃったんだよ。そしたら即退場。

調べたわけじゃないけど、試合終了と同時に退場宣告されたのは私が初めてじゃないかな。罰金はたしか5万円だったよ(笑)」


──とのこと。たしかにゲームセットで退場は聞いたことがない。さすが珍プレー好プレーの常連・広瀬哲朗である。でも、この “1打席への執念” こそが背番号「1」の原点なのだろう。


・交換日記

あまり知られていないエピソードをもう1つ。広瀬哲朗・中学3年生の頃の話だ。当時、2学年下の陸上部にいた美少女(学校でも有名な可愛い子)と交換日記をしていたという。

ただ、直接日記を渡すのは恥ずかしいから、彼女と同学年の後輩を “配達員” として使っていたらしい。ところが……


「そのやり取りを続けていたらさ、いつの間にか配達を頼んでいた後輩とその子がいい感じになっちゃって……」


よくある青春のすれ違い……かと思いきや、その後輩の名前を聞いて震えた。


「その後輩というのが……久保田利伸なんだよ


ただの恋バナかと思いきや、いきなりレジェンドが登場。あまりにもMissing過ぎる恋に泣いた。『I miss you 許されることならば 抱きしめていたいのさ』の相手はまさか……! まあ、どちらのエピソードも涙のゲームセットということですね。


・YouTubeもぜひ

さて、珍プレー好プレーの立役者・広瀬哲朗さんはYouTubeチャンネル『広瀬哲朗 1年1組てっちゃん先生』を毎週配信中。

イチロー選手や野茂選手のエピソードなど、野球ファンにはたまらない話が満載なのでぜひチェックしてみてほしい。というわけで、広瀬さんありがとうございました!


参考リンク:YouTubeチャンネル『広瀬哲朗 1年1組てっちゃん先生』
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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